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私の彼は、“直ぐにキレる男性。”

作者: 七瀬
掲載日:2026/04/13





私の彼は、“直ぐにキレる男性ひと。”



何処でも誰にでも構わずキレる彼に、私はいつもヒヤヒヤしている。

もうちょっと穏やかな考え方が出来ないものなのか?

どうでもいいと思う事でも、彼は直ぐにキレるのだ!




・・・つい最近も、彼はキレた!



『あのさ? このご飯、少し冷えてないか?』

『えぇ!? そうかな、私には分からないけど......。』

『取りあえず、店員呼ぶわ!』

『ちょ、ちょっと待ってよ!』

『おい! このご飯、“炊き立てか?”』

『えぇ!? ち、違いますけど。』

『はぁ!? なんで炊き立てじゃねーんだよ! 普通、ご飯屋で出すん

だから炊き立てに決まってんじゃねーのか!』

『今のところ、ご飯を炊く予定はないのでこのまま食べてもらうしか、』

『“今すぐ、店長呼べ! お前じゃ、話になんねー!”』

『・・・で、ですがお客様、』

『黙れ! 直ぐに店長呼んで来い!』

『もう少し声のトーンを落としてもらえませんか? 他のお客様にも

迷惑が掛かりますので、それにもう少し落ち着いてもらっていいですか?』

『おーい! 店長! 今すぐここに来いー!』

『お客様!』

『・・・あぁ、はい、何か? ウチの店員がお客様にご迷惑をおかけしま

したでしょうか?』

『おい、店長! このご飯は、炊き立てか?』

『えぇ!?』

『“炊き立てか? 炊き立てじゃないかだけ答えろ!”』

『・・・た、炊き立てではございません。』

『はぁ!? 客に炊き立てじゃないご飯を出すのか? コッチは金払って

来てんだぞ!』

『・・・ですが、まだご飯が余っているのにご飯を炊くのは、』

『客の言う事が聞けないんだな!』

『お客様、申し訳ございません!』

『もういいわ、おい、帰るぞ!』

『・・・あぁ、ううん、』




彼が先にお店を出て行った後に、私からお店の人達にちゃんと謝罪

しておいた。

お店の店長さんも私に気を遣ってこう言ってくれたわ。




『大丈夫ですよ、こういう嫌がらせはよくあるので、難癖付けて店員に

言われても、ウチとしましてもどうする事も出来ませんし、』

『・・・あぁ、そうですよね。本当にすみませんでした。』

『いえいえ、でも? 彼女さんもあんな彼氏だと大変ですよね。』

『・・・あぁ、まあ、慣れましたけどね。』

『またお一人の時に、お店に食べに来てください。』

『ありがとうございます。』




彼のこだわりなのか? ただただ腹の虫が悪かったのか?

何処でも誰でもキレる彼に私はどうしていいのか分からない!

何度もしつこく彼には、“外で誰彼構わずキレないでね”と言ってあるのだが、

今までその約束を彼が守ってくれた事は一度もない!

彼のキレ癖は治らないのだ!




・・・ただそんな彼でも、私には一度もキレた事がない!

私の彼の印象は? 本当は優しいひと

ほんの少しでいいから? 外でキレないで!

たまには穏やかな気分で二人でご飯を食べてみたいの。

これは! 今の私の小さな夢かな。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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