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彼女とだけの時間
「最近はずっと私のそばにいてくれるわね。私はとってもとっても嬉しいけど、あなたは大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。僕はミラさんと一緒にいたいんだ。片時も離れたくないんだ」
そしてもう一度ミラさんを強く抱きしめる。
「もう!ずいぶんと甘えん坊さんね」
「ミラさんのせいだよ。ミラさんが魅力的すぎるから」
「もう!そんなことばっかり言って」
ミラさんは言葉を切って空を見上げた。雲一つない青空は、僕たちの未来を暗示しているようにも見えた。
「ね。私、北海道に行ってみたい。九州にも!きっと素敵な場所よね。あなたの言ってた広告?に書いてあったもの。とってもいい場所だって」
「そうだね。ミラさん。車の運転の仕方も覚えるよ。新幹線でもいい。世界には、もっとたくさんの素敵なことがあるんだよ。素敵なことを探していこうね。僕とミラさんの二人で」
僕は間違えない。腕の中の宝物と一緒に旅に出るんだ。
くるくる変わるミラさんの表情に飽きることは無い。
天真爛漫な彼女の笑顔が曇らないように、僕はずっと一緒にいる。
そう。それは、死が二人を別つまで。
これにて最終話です。
次回、キャラクター設定と初期設定を公開します




