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あの広い世界でもう一度仲間と共に歩むために  作者: アンフィニ祐
第1章:異世界との交信
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第3話:別れ

ふぅ。一段落。

「それでお前たちはどうするんだ?」

「ギルドで通行手形と報酬をもらって帰るよ。」

「分かった。」


 そうしてギルドへ向かう。

「はい。これが通行手形です。皆さん大事に持っていてくださいね。」

「はい。」


「ニヒルさん。ちょっと話が。」

 佐奈が話しかけてくる。

「なんだろう。」


 少し場所を離れて話し合う

「ニヒル・・・貴方。それ偽名よね。」

 眉がピクッと動く。

「どうしてそう思った?」

「勘よ。」

「そうかい。」

「・・・ニヒル。あんたの正体は鬼神涼なんでしょう?」

「キシン・・・リョウ?」

 サクラが反応する。

「あら、教えてなかったの?」

「まあな。兎にも角にもこのことは秘密で頼む。」

「分かったわ。」

「一透は気づいているか?」

「いえ?全く気づいてなかったわ。」

「そうか。」

「それじゃあ、そろそろ行くわ。」

「また会おう。」

「ええ。」


 そうして彼らと別れる。

「良かったんですか?」

「構わないさ。またいつか会えることを期待しようじゃないか。」

「ですね。」

 そうして二人の顔が戻る。

「行こう。サクラ。」

「ええ!」


「ところで貴方の本当の名前は・・・?」

「鬼神涼。・・・涼が俺の名前だ。」

「それでは何故アドラードの姓を?」

「頭にそう情報が流されたんだよ。」

「そうだったんですね。」

「そうだな。そろそろ俺の話をしようか。」

「え?」

「俺は転生者だ。」

「だから常識を知らなかったんですか」

「なんか悪口みたいに聞こえるぞ?」

「・・・でも。色々と腑に落ちた気がします。」

「何がだ?」

「頑なにあの方々に自身の正体を隠そうとするので。自身が死んでいたことを悟らせたくなかったんですね。」

「そういうことだ。」

「物事を深くまで捉えているのですね。」

「別にそういうわけでもない。正体を隠す理由はなんかそうした方が面白そうという理由もあるからな。」

「気分屋なのですね。」

「まぁな。混乱を避けたりとっておきのときに備えておくのも面白いしな。」


 いつかあの世界に帰らないとな。・・・そういえば・・・


「話は変わるが絶流斬についてなにか知ってるのか?」

「あれは・・・私が居た村での伝説の技。剣豪や剣聖のごく一部の者が私の村へ来て自分にできる全てを以てして習得する技ですが零式扱える地点にたどり着いたものは大量にある塩をつまんだそのひとつまみの塩の中でも一粒ほどの確率しか使える人ほどしかいませんが・・・」

「そうなのか。」


 すでに使えるのだが。極めているのだが。


「・・・ちょっと行ってみたいな。その村に。」

「それは・・・」

 その刹那、高々に声が鳴り響く。

「絶流斬!壱式!」

「は?」

 思わずリョウがその言葉に驚く。

「不味い!」

「・・・覇龍斬!肆式、攻め流し!」

 攻撃を流す。

「馬鹿なァ⁉」


 絶流斬の壱式ならコツさえ掴めば簡単に流せる。


 そのままリョウは左手の人差し指を動かして挑発する。

「大丈夫ですか⁉相手は最強格と言われている騎士団長ですよ⁉」

「ここで壱式を使う神経が信じられん。大したことはないさ。」

「そう・・・ですね!」

「この私にそんな挑発が効くとは思わないことだ。」

「なぁ。なんで長距離で避けやすいのに壱式を使ったんだ?玖式でも使えばいいじゃないか。」

「9式が使えるわけがないだろう。私は剣豪だ。頑張って3式が使えるほどでしか無い。」

「そもそもなんで俺を狙った?」

「・・・手合わせを願いたい。」

「手合わせ?」

「出来るのならば私の技術力向上の糧となってほしい!」


 ・・・なるほど。嘘という名の面を被ってるな?こいつ。そう簡単に剥がれることはないが・・・かなり強めに刺激すると化けの皮が剥がれる奴だ。散々見てきたし分かるんだよ。


「初対面の奴に技を見せるほど優しくないんだ。見せるのなら2つしか無い。1つはその相手を殺す時。もう1つは感覚で信頼できると踏んだ時だけだ。」

「つまり私は信頼できないと?」

「信頼できないと言うよりかは胡散臭いな。」

「なっ・・・」

「参式まで使えると言ったな?俺はその技を弾ける。やりたいならやれば良い。その時はお前が死ぬときだが。」

「3式はそう簡単には弾けない。小僧。あまり舐めるな。」

「3式・・・ねぇ・・・」

「どうした。」

「さ⤵んしきじゃねえ。参式だ。」

「細かいことは良いじゃないか。」

「俺はこの技を伝えてきた方々に敬意を払っている。もちろん名称で言うということにも敬意がある。お前にはその敬意がないのか?ハッ。そんな事ができないから参式までしか無いんだ。なぁ?さ ん し き く ん ?」

「私にはそういうことに耐えられる自信はある・・・ただ・・・それにも限度はあるッ!」

「それなら早く使えばいい。」

「絶流斬!3式!流れ龍撃!」

 流れるように接近してくる・・・しかし。

「俺がなんでこんな絶流斬を語れるか分かるか?」

「知るか!」

 そうして斬りかかる。

「・・・俺も使えるんだよ。絶流斬。」

「馬鹿・・・な・・・⁉」

 攻撃が完全に弾かれていた。

「これが絶流斬の漆式。無化だ。」

「どうやって・・・⁉」

「秘密だ。ほら。早く帰れ。」

「今回のところは見逃してやろう!」

「知らん。早く帰れ。」

「・・・覚えてろよー!」

「精神年齢ガキか。」

「ははは・・・」

これからまたスローペースの投稿に切り替わります。

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