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前編

物語の作り方って難しい。小説家さん達ってやっぱりすごいですね。

―――――埃にまみれた見慣れた天井。十五歳にしては痩せ過ぎな腕。

………いつも通りか。違うことといえば、私が転生者ということを思い出したってことかな。

………だから昨日熱がでたのか。あの膨大な記憶を一瞬で処理できる方がおかしいけど。

まあ、前世の記憶を思い出したら今のこれ(状況)がおかしいってわかるし、……………



「さっさと起きてくださいこのクズ!!」  バチン!



…………この折檻がおかしいのもわかる。にしてもメイドのくせして

公爵令嬢に楯突くとか、………死にたいのかな?

まああのクズ達(両親)は動かないだろうけど。……



「さっさと掃除しないとまた食事を抜きますからね!」  ガチャン!



言うだけ言ってさっさとでていったな。…………まあ5日もご飯食べてないし、

さっさと魔法(固有魔法)で終わらせるとして、…今まで私が魔法(固有魔法)を使いこなせなかった

理由がわかったな。これも前世の知識のおかげか、正直使いこなせれば最強レベルだと思うけど、

まあ私をここまで虐げた奴らに教えてやる義理はないな。というより聞く耳なんか持たないだろうし。

…………とりあえず掃除終わらせるか………………










「………掃除終わりました。」


「………あら、珍しく終わらせられたんですね、残り物でも勝手に持っていってください。」


「はい。……………失礼します。」



久しぶりだからパン粥にして食べようかな。硬パンと味のしないスープでもないよりマシだし。

そんで明日が確か学園の卒業式だから同時に国を出れるように何個か魔法を作っておいて(・・・・・・)



「久しぶりに来てみれば何してんだよ?あっ、勝手にお邪魔してるぞ。」


「!?って、なんだカイルか。さすが竜人の国の王太子にして本物のアメジストであらせられると言いたい所だけど、……………気配を消して来るなって何回言えばその脳みそは学習するの?」


「わ、悪い悪い。てかやっとこの国出ていくことにしたのか?顔つきが変わったな。」


「………まあね、ついでに復讐でもしてやろうかと。私の魔法の真価もわかったことだし。」


「ふーん、まあいいんじゃね?俺もお前のこの扱いにはイライラしてたし。で、いつ国出るの?」


「明日の卒業式後。どこに行くかは決めてないけど、てかそろそろあの子が来るから帰ったほうがいいよ。」


「おっとまじか、なら俺も明日国賓として呼ばれてるから準備しとくわ。またな。」


「うん、また……………準備?」



準備ってなんの準備だろ………まあいっか。私には関係ないし。



「義姉様!グズでどうしようもない可哀想なお姉様!まだ生きてますか!?」


「…………シェリル…………」


「なーんだまだ生きてるんだ、さっさと死ねよ落ちこぼれ。お前が生きてるとお母様と私が迷惑なんだよ。」


「そう。…………継母様もあなたもなのね。明日の卒業式には出ていくのでご心配なく。」


「ふーん、ならいいや。じゃあ、もう用ないから。エメラルドの私は義姉様と違って忙しいの。」



…………それならわざわざ来なければいいのに。まあ言ったらキレて面倒だから言わないけど。

卒業式ももう明日か、…………………せめて無事に卒業できたらいいな。


リタとカイルは幼馴染みです。二人の関係については王公貴族の誰も知りません。

国として致命的すぎて笑えますね。

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