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インスタントフィクション 不幸中の幸い

作者: 宇山一博

 こちらが山口様の脳をレントゲンで撮ったものです。やはり、腫瘍ができてますね。でも、小さいものなので取り除くのは簡単に出来ると思いますよ。しかしですね、今、患っている症状と他に手術すると後遺症が残る可能性があります。落ち着いてください、別に生活に支障をきたすものではありません。少しばかりあなたの人生が良くなるだけです。

 山口様は、人生にうまくいかない事の連続でもしやと思い当院に通われたんですよね。今まで大変心苦しかったでしょう。この症状に悩まされる方はたくさんいて、腫瘍を取り除きに来るのです。すると、たちまち人生がいい方へ流れていきます。よかったですね、山口様。

え? 後遺症が怖い? 人生がうまくいくようになるんですよ? 山口様、あなたはまだ人生がうまくいっていないからわからないだけなのです。人は自分が経験してないものには恐怖心を抱きます。わたくしだってそうです。

 決断するのは山口様、あなたの意志です。うまくいきたいなら腫瘍を取り除きます。そのままでいいならその限りです。しかし、取り除いたらあなたの大事なものその限りです。

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