第2話 魔法の力なのです!
「えー。はい。これで社会の授業を終わりにするぞ〜」
持っているタブレットをしまい込み
モニターをスライドさせ畳むようにする先生。
「あー、終わったー。」「お前寝てたな」
「ここの内容分からなかったんだけど〜...」
(はぁー、3限目の授業終わったー。
休み時間。私は次の授業に向けてテキストを用意する。
数学だから、これと、この用具と、これを用意すれば良いかな。)
「次、数学かよー。めんどくさいなぁー。」
(数学は確かに難しいです。でも好きですね数学は呪文の仕組みを作るの似ているからです
皆さんは呪文に対してどう印象を持っていますか?
イメージではぶつぶつ言ってて突然指先から炎が飛び出すと言ったものでしょうか?
うんうん。そうですね大体合っています。
ぶつぶつに言うには理由があります。
それは呪文を正確に出す為に言っているのと、自身が集中する為に行われているのです。
呪文発動にはネット検索のようなものでしょうか?それを想像していただけたらわかりやすいですよ。)
(あ、教科書忘れちゃった....
やばい。昨日の宿題をやるために机に置いていたんだっけ
仕方がないワープを使うしかない)
魔歩は椅子から立ち上がり平然を装い女子トイレに向かった。
トイレの個室に入り鍵を閉め呪文を唱える
「空間を司る精霊よ。空間を操り魂ぎょくを無限の道へと繋げる力を我に....。 「繋げ」!」
目を開けるとそこは魔歩の部屋が目の前に現れた
(とまあこんな感じに唱えると移動出来るの!
さてと教科書を持っていかなきゃ。
めんどくさいから詠唱は無しで!
読んでいるあなたがマンネリしちゃうでしょ?)
「繋がれ!」
(はい、着いた。ここが肝心よ!)
まずは、音を済ませ誰かいるかを確認。
(いるね...いっぱいいる。音を流し済ませたようにする。その間に水性ペンで描いた魔法陣を消して
教科書を持っている事をバレないように上着の中に潜ませて...)
早歩きで進み廊下の誰もいない所で教科書を取り出す魔歩
(ふぅ...危なかったぁ〜
ワープは魔法陣を描くのと消すのに時間かかるからあまり使いたくないんだよね。
今度はちゃんと持ってこないと。さて教室に戻ろう)
「よし席つけ〜授業を始めるぞ〜」
(ちょうど良いタイミングで授業が始まった。
おかげ無遅刻無欠席!先生達からは評判が高い。
ずるい?うざい?だって仕方がないもん。まぁまぁ私にしかない力だもん。)
(ふふふ〜何言われたって動じないですよ。
皆さんは大変ですねー魔法の力がないってn...)
「今日はテキストBを使うって前から言ってるから出してくれ〜」
(!!?....別のやつを持ってきてしまった...
テキストBじゃない方を持ってきちゃった!)
「ん?どうした柊?」
「テキスト忘れました....。」