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34話

三階に行きベッドが二つある部屋を見つけたラヴィ。

ルスを引っ張ったまま入り、ドアを閉めた。


「ラヴィ?」


暗い部屋の中、ルスは彼女に声をかける。


「何?」


「また僕と同じ部屋で良かったの?」


「ええ、だって…」



ラヴィはルスと目を合わせた。


艶やかな唇が開く。




「この方が安全でしょ」



「ああ…うん」


見惚れそうになっていたルスは現実に戻された。


「私、彼の事まだ信用しきって無いもの」


ラヴィは床に荷物を置く。

荷物を持ったまま、手が止まる。


「…もしかして、嫌だった?」


彼女は顔を上げ、首を少し傾げながら尋ねた。

上目遣いの彼女はほんの少し心配そうにルスを見る。


(かわいい…)


いつも以上にある身長差が、より瞳を強調し可愛らしさに拍車をかける。


「そ、んなことはナイ、デス」


そんな彼女の胸元が無防備になっていることに途中で気づき、少し視線を逸らす。


「なんで片言なの」


ラヴィは僅かにホッとしつつ笑った。



簡単に荷物を整理し、二階に行く。


「おー、戻ってきたか!完全に置いてかれちまってちょっと焦ったぜ」


ラクは苦笑いしながら言った。


「ごめんなさいね、荷物が重くて」


そうラヴィが返す。


「そうか。まあここは皆の家だと思って好きに使ってくれ!」


「ありがとう」


「それにしてもどうして急に来たんだ?」


「私たちが人を殺めたって噂が流れてるみたいで、住んでいた教会にも人が押しかけてきたようなの。それでこれ以上迷惑をかけない様に離れる事にしたの。勿論私たちはそんな事はしていないわ!」


「ただ救えなかったのは本当なんだ」


「ルス…」


「なるほどな…。お前さんたちの状況は分かった。とにかく二人ともよく頑張ったな!」


ラクは二人に笑いかける。


「俺はルスとラヴィちゃんを信じるぜ!根拠はないけどな!ただ一つ言っておくと、そもそもこっちの方ではそんな噂は流れてねえな。教会と離れているからかもしれねえし、時間の問題かもしれねえが。にしても、噂ねえ…」


ラクは目を細めた。


「まあ詳しいことはまたにしよう!二人とも疲れてるかもしれないが、簡単にこの家の説明だけしとくな!」


その後、ルスとラヴィは家の中について説明を受けた。



「こんなところかな!何かあればまたその都度聞いてくれや。あと明日は、昼頃から用事を頼むと思うぜ」


「分かった」


「ありがとう。じゃあ部屋に戻りましょうか」


ラヴィとルスは三階に向かおうとする。

ラヴィに続いて階段を上ろうとしていたルスを、ラクが捕まえた。


「にしても、二人がそんな仲だったとはな!あんなに可愛い子と一緒とか…本当に羨ましいぜ」


ラクは声を潜めて言った。


「そんな仲…?まあここに来る前も同じパーティだし同室だったから、今回もそれでいいやって思われたんだろうけど」


ルスは捕まったまま答える。


「ええ!?まじかよ…。というか、何もないのか!?」


(男女の二人、同じ部屋、数日間。何も起きないはずが…)


「何もないね」


「何も…ないのかよ…!?」


ラクは衝撃を受けていた。


「ま、まあそういう二人なんだな。人間関係に外野がなにか言うのは野暮だ。忘れてくれ…。というかそれなら俺とだってチャンスはあるって事だもんな!?良い事聞いたぜ!なんか元気出たわ!」


(忙しい人だ…)


ルスは表情がコロコロ変わるラクを見ながら、少し笑った。


次回更新:2/18 18:00以降


「寝るまでがその日」の独自ルールを発動させてます…(まだ17日の25:26的な)

極力その日の23:59までにあげようとは思っているのですが…m(__)m

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