第14話 こんな時間から特訓とか聞いてない!
「うぁぁぁう…ねみゅい…」
今は午前4時半
普段起きる時間は6時半
ルナティアナは普段起きる時間の2時間前に起こされていた
昨日は限界まで特訓をしていて疲れていた。
それに加えて早起き。
そのせいでげっそりとした顔になってしまっていた
「起きたな?起きたよな?よしじゃあこっちで先に特訓始めるぞ!」
「ううぅ…」
(ロクーレム…あんたスパルタすぎるわ…私の年齢考えろ…ふあぁ……もう無理頭回んない…眠い…寝たいぃ……)
「ロクーレムー!」
「お、ミルヴェ!」
「おはよぅ…るな…」
「|にぃに…らいじょーう?《にぃに…だいじょうぶ?》」
「るな…ねむい…」
「うん…わらしもねみゅい…」
「おぉーまぁーえぇーらぁーなぁー…すぅ……起きろー!!」
「「わあぁ!?」」
「ちょ、ロクーレム!いきなり耳元で大声出さないでよ!心臓に悪いじゃん!」
「そーらよ!|びっくいするれしょ!?《びっくりするでしょ》」
「いつまでも眠そうにしてるお前らが悪い」
「|なんれぇ…きょーは10じ《なんでぇ…きょうは10時》くやいかあのやくしょくのはじゅ…」
「え?城でやんのが10時からなんだろ?だからお前らの家なら10時前からでも良くない?」
「いや、いくやなんれもはやしゅぎれしょ」
「えぇー。じゃあ何時ならいいのさ」
「…せめて8時以降」
「…ねぇ、僕のこと完全に忘れてるよね…泣いていい…?」
「あ、ごめんミルヴェ!」
「ごめんね?」
「うぅ…っもう!次忘れたら許さないからねっ!」
「はいはい」
「ロクーレム適当!あとはいは1回!」
「はーい」
(子供かよ…)
「よし、よく言えました。じゃあ早速庭に出て特訓しようか!」
「「はーい」」
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ルナティアナ達4人はすぐにメイドや執事を呼べる距離だが死角に入る所に移動して練習を始めた
「じゃあまず魔力の巡回からだね。はい始めー!」
「ん………う…?…あれ、上手く回らない…」
「どれどれ……あーこれは…ねぇレオ。どういうイメージで魔力動かしてる?」
「えーと…体の中でぐるぐる回る感じ…?」
「…なるほど。たしかに回ってるけど…違うよ?」
「そうなの?」
「うん。まずは血をイメージすると早いかも」
「血?」
「そう。血って簡単に説明すると体の全体を1本の細い管の中で流れてるでしょ?」
「うん」
「心臓→肺動脈→肺→肺静脈の順に回って心臓に戻ってくる。まぁ難しいから心臓→右腕→右足→左足→左腕→頭→心臓とでも考えて。それで、血を魔力に置き換えて想像してみて?さっきよりも簡単にイメージ出来てちゃんと体全体に回ると思うから」
「はい!」
(へー、よく血をイメージしろってラノベに書いてあったけど、そういう事か。なるほど、確かにイメージしやすい)
「………ん…ん?…あ!出来た!!」
「な?やりやすいだろ?」
「うん!」
「ねぇちょっと、僕が教えたのになんで君が教えたみたいな態度とってるのさ」
「え?別にいーじゃんそんくらい」
「むぅぅ」
「あ、そだ。ルナは出来たか?」
「あと…もーちょ…っと…………」
「どれ……ん、ほんとだ、あともう一息じゃん。頑張れ!」
「うん!……………お、…?…うーん………あ、出来た!」
「よし。…んー、でもまだ出来ても五分くらいか…」
「大丈夫だよ。これから練習すれば持続時間も長くなるって」
「それもそうか。なぁ今何時だ?」
「えー…と…もう少しで6時になるよ」
「お、意外とたってるな。じゃあさっさと次の練習にいくか!」
「あ、待って、6時半には終わりにしてね。僕達朝ごはんがあるから」
「ん?わかった」
「次は精霊魔法の練習をしようか」
「え、精霊魔法の練習…?」
「そうそう。昨日は初っ端から精霊の好むオーラを纏わせようとしてたけど、実はそれ精霊魔法をある程度鳴らしてからじゃないとできないの忘れてたんだー。ごめんね?」
(ええぇぇえ!!あの昨日の苦労をかえせぇぇ!ってかミルヴェ!てへぺろじゃないわ!てへぺろじゃ!……はぁ、落ち着けルナ、今脳内で暴れても過ぎたことは変わらないんだから…はぁ…)
「と、言うわけで。練習始めるよー」
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血の回り方間違ってたらごめんなさいm(_ _)m