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第13話 特訓の時間決め


「と・り・あ・え・ず!そこの男3人組!しばらく剣術の練習は俺らが見張るからやり過ぎは許さねぇからな?」


ロクーレムは腰に手を当てて黒いニコニコ笑顔で言った


「「「う゛っ」」」


「そんな気まずそうな顔しても見張りはやめねぇよ?」


「やり過ぎは良くないからねー」


「分かった…」


(なんか皆しゅん…ってした顔してるよ)


「わかって貰えたとこで、訓練の続きするか?」


「「「「…」」」」


「なんでみんな黙ってんだよ」


(いや、あんな訓練1日1回でいいわ…)


「あの、時間的にもう出来ないと思う…」


「時間かぁ…ねぇロクーレム、王様に聞いてみる?」


「なんで王様??」


「だってルーフェルトとユアリアス王族でしょ?」


「そう言えばそうだな…よし、探して聞くか」


(えええぇ…)




***********************




6人は庭園に出てリブェリスを探していた


「おーうさーまさーん!どーこでーすかー」


「あれ、あの人達の中じゃない?なんか雰囲気が王族っぽいし」


「お、じゃあ話しかけてみるか」


ちょうどリブェリス、シゼルマリア、セインハルト、エレーミアの4人が庭園でお茶をしていた


(ああぁぁ見つけられた…うう…お願いだから時間はないって断って…)


ロクーレムとミルヴェは4人の目の前に飛んでいき声をかけた


「この中に王様っている?」


(…ん…?待って、お父さん達に妖精の姿って見えるのかな…なんか最近は見える人達が少ないとか言ってたけど…)


「え、小さ…じゃなくて、俺が王だが…お主は一体…?」


「あんたが王様か」


(まさかのこの国の最高権力者である王様をあんた呼ばわり!?)


「俺は時の精霊王ロクーレムだ!」


「僕は水の精霊王のミルヴェだよ」


「「「「精霊王!?」」」」


リブェリスは席を勢いよく立ち、セインハルト達3人は口をあんぐりと開けて放心していた


「まぁまぁ、落ち着いて座って?」


「あ、あぁ…」


「んで、相談があるんだけどいい?」


「相談…?」


「そう。あんた達の子供に今精霊と契約して使える力の使い方を教えてるんだが、時間が足りなくてな。だから特訓する時間を貰おうと聞きに来たわけ」


「な、なるほ…え、んん?精霊と契約して使える力……もしかして、契約した、とか…?」


「したぞ」


4人はそれを聞くと、デフォルメキャラのように目を丸くして何処かに意識を飛ばしたかのように固まった


(わぁ…なんかその目のせいでだんだんミニキャラみたいに見えてきた)


「よっ」


(え、ちょ!ミルヴェ何で皆の頭にチョップ入れて回ってんの!?)


「「「「はっ……」」」」


(あ、でも戻ってきた…)


「話戻していい?」


「あ、ああ。すまん」


「で、時間はくれるの?」


「あー…全員でやるなら…セイ、レオとルナの予定はどうなってる?」


「ルナはまだ何も無いぞ。レオは基本的に日曜日は空いてる。授業がある日でも午後3時半くらいからなら空いてるかな…」


「となると…その特訓とやらは平日は4時から5時まで。日曜はこちらも予定は入れていないからこちらも5時までならいくらでもやっていいぞ」


「確か今日は土曜日で、今は何時だ?」


「4時55分ですよ」


「55分…いくらも出来ねぇ…」


(なんかロクーレム、鉄棒の上にお腹乗せて力抜いてブランブランしてるみたい…空中でそんなことできるんだ…)


「でも明日日曜日でいくらでもできるじゃん。それより何時からやるの?」


「んー…10時位はどうだ?弁当持参で」


「いいぞ」


「よっしゃ!王様の許可も貰ったし決定!」


(うぅぅ…明日は地獄の一日になりそう…)



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