第12話 ステータス一斉公開!
「うあぁぁああ…」
(やばい、春なのにめっちゃ汗だく…暑っつい…)
「…ルナ、だいじょーぶ…?」
「|にーにも、…あーじょぶ《お兄ちゃんも大丈夫?》…?」
「うん…多分、…。殿下方は…」
レオルードとルナティアナが後ろを振り返ると…
…死んだように寝そべって力尽きているルーフェルトとユアリアスが居た
「「…」」
「ちんだ…?」
「…死なないでくださいね?」
「誰が死ぬか…。勝手に殺すな…」
「うん…まだちゃんと生きるから…。死にそうだけど」
4人がそんな会話をしていると、ロクーレムとミルヴェがやってきた
「へばるの早くなーい?」
「まだ1時間しか経ってないぞ?」
((((『まだ』じゃなくて『もう』だわ!))))
4人がこうなった理由は2人の精霊王の特訓のせいだ。
どんな内容が順番に説明すると…
1
周りの音が聞こえなくなるくらいの集中力を5分間維持させる
(5分間維持したら、1分の休憩を挟んで行われた)
2
身体にある魔力を動かす練習
(これは精霊王の2人に手を繋いでもらって、ちょっと魔力を補佐してもらいながら慣らしていった)
3
周りにいる精霊の気配を読み取れるよう、精霊と契約した人にだけ宿る精霊の気を体に纏わせる練習
(これはロクーレムとミルヴェに「勘だ」と言われたので、各自で自分のやりやすいやり方を探っていった)
と、一見簡単に見えて実は凄く難しい訓練をしていた。
+4人は子供。普通の大人がやってハードなものを、子供がやるので、さらにハードモードになっていた
「これの何処が難しいんだ?」
「精霊王の2人は簡単に出来るだろうけど僕らには難しいんだよねこれ…。それに3つ目のやつ精霊魔法でしょ?僕らは契約して持ったけど、普通持ってる人なんて少ないから本も少ないし、教えて貰ってもちょこっとだし…」
「持ってる人少ないって…ルナは元から持ってるじゃん」
「「「え?」」」
(バラされたああぁぁあ!)
「ルナー。お前のステータス表示していい?」
「……どーじょ…」
(時には諦めも大事なのだよルナティアナ…嫌だけど。)
「んー、じゃ。ルナティアナのステータス全体オープン」
(ん…ぜんたい…え、全体!?やば、)
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名前 :ルナティアナ・エルヴァルト
年齢:1歳 種族:ヒューマン
Lv:30
HP:3850
MP:850913
魔法
【火魔法】
【水魔法】
【風魔法】
【土魔法】
【闇魔法】
【光魔法】
【時魔法】
【無魔法】
【精霊魔法】
スキル
【気配察知】
【完全記憶】
【剣術】
【魔術】
【鑑定】
固有スキル
【神聖魔法】
称号
【神の愛子】【世界の神ルーラエルの友達】【精霊の愛子】
【時と水の精霊王の契約者】
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(遅かったあぁぁああ!!)
「「「………え?」」」
ルナティアナはこちらを向いた3人から目を逸らす
「なぁ、他の3人のも公開していいか?」
「「「あ、はい」」」
「よし、じゃあ、レオルード、ルーフェルト、ユアリアスのステータス全体オープン」
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名前:レオルード・エルヴァルト
年齢:4歳 種族:ヒューマン
Lv:30
HP:16350
MP:60251
魔法
【水魔法】
【風魔法】
【光魔法】
【時魔法】
【精霊魔法】
スキル
【完全記憶】
【剣術】
【魔術】
【身体強化】
【第3の視覚】
称号
【時と水の精霊王の契約者】
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名前:ルーフェルト・スレイアム
年齢:4歳 種族:ヒューマン
Lv:30
HP:17250
MP:71362
魔法
【火魔法】
【水魔法】
【風魔法】
【光魔法】
【時魔法】
【精霊魔法】
スキル
【剣術】
【魔術】
【速読】
【身体強化】
【思考加速】
称号
【時と水の精霊王の契約者】
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名前:ユアリアス・スレイアム
年齢:3歳 種族:ヒューマン
Lv:30
HP:14250
MP:56948
魔法
【火魔法】
【水魔法】
【土魔法】
【光魔法】
【時魔法】
【精霊魔法】
スキル
【剣術】
【魔術】
【速筆】
【身体強化】
【毒耐性(小)】
称号
【時と水の精霊王の契約者】
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「わぁ…」
(え、まじか。すご……普通にチート…ん?ど、毒耐性!?)
「僕毒耐性なんて着いてたんだ…」
「そりゃ第1王子派の奴らから毒たくさん盛られてたら不本意だが耐性くらい着くだろ…」
(あー…第2王子だから第1王子派からしたら王位を脅かす立場だもんね…)
「うん…やっぱり…。お前ら全員普通じゃなく異常だな」
「「え?」」
「なんか変なのか!?」
「もしかして凄く弱いとか…?」
「逆だわ!強すぎるって意味だよっ!」
「うん…これはねぇ。…ちなみに6歳くらいの歳の平均のHPだと大体11000~12000が普通で1歳は2000~3000が普通だから」
「そうそう。子供は皆約1年で2000HP増えるから、今ミルヴェが言ったのが普通なんだけど…ルナは知らないけど、お前ら剣術の鍛錬とか規格外に練習してないよな?それしか原因が思いつかないんだけど…」
「「「「……」」」」
男子3人組が首をブォンと思いっきり後ろに向けた
(なんか音聞こえたんだけど!?首もげてないよね?というかその行動…なるほど、鍛錬をやり過ぎてた自覚があるのか)
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*スキル第3の視覚の説明
色々な方向から移動せず見ることができる
(覚醒などではありません。簡単に言うと、他からは見えない3つ目の目ができるという事です。)
*精霊と契約すると、精霊の階級によっては強さは違えどその精霊の属性魔法を使える設定です