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指示書


 以上の話を統合し詳しく話を聞くためチーフに会う事を決めた。


「増田さんにも話を聞きたいがせっかく情報を得たのでチーフに」

行くといきなりつっけんどんな対応をされた。


「あの菅原チーフ、事件の真っただ中で恐縮ですが」

「まさか邸宅の一室でこんな事が起きるとは・・私もそうですし他の従業員も大きなショックを受けています」

「報告書で記載をごまかしたことは」


「失礼な。そんなことはない。私は上からの指示通り報告書を作っている」

「他の従業員と飲みに行く事は?」


 人が死んだ動揺からか怯えと憮然とした態度が混ざっていた。

「あまりありません。月に1度位です」


 少しだけ隠せない動揺を見せながらもなんとか毅然と返している。

「普段のお仕事は?他にどんなことを」

少し面倒くさそうなのを抑え菅原は言った。

「主任、給士への全般指示、予定作成など、あとは現場の監督や売り上げや顧客データの集積分析とか新しく変える部分の提案か」


 小倉は突っ込んだ。

「あのちょっといいですか? 実は屋敷内のお金をチーフが勝手に使い込んで女の子とのデートに使った何て話があると」


 さすがに菅原は目をぎょっとさせた。

「そんな事いったい誰が」

さすがにこれは少しまずい質問かと小倉は思った。何となく名前を出しづらかった。

「東さんです」

 

 ああ、あいつかという思い出すのが嫌そうな顔をした。それは正確な情報を流すからだろうかデマを言うからだろうか、しかし菅原の反応を見て東の言った事の信ぴょう性が上がった気がした。


「あの女は私を良く思ってなかったんだ。ところでいくら探偵さんでもあまり失礼な質問には答えかねます。ハウスキーパーに何がわかると言うんだ」

さすがに小倉は気が引けた。

「い、いえ様々な角度から事件を探っておきたくて」


 友里花は小倉に行った。

「さっきの質問、ちょっとまずかったんじゃない」

「はい、すみません。友好的に質問をしている間にいきなり突っ込むと言う方法を試してみたかったんです」

「上級テクニックね」


「給与管理をしった江坂さんが口封じのためにとか逆に江坂さんにお金をあげたんじゃないかとか」

さすがに顔色が変わった。


「でたらめだそんな話は」

「これ以上言っても証拠がないと駄目そうですね。ところで普段はどのような仕事を?]

「ええ、デスクワークだけでなくコックや給士の現場の仕事も良く見てます。自分の足で歩いて」


 北条の言い方は突っ込むと言うより淡々としたものだった。菅原はじりじり北条が自分のペースを乱そうとしているのを感じ取りクールな態度をとるか強めに言うか迷っているようだった。

「そうなると給士さんとの会話は多いですか?」

「まあ仕事の話多いですが時にはコミュニケーションのため雑談しますが。でもやっぱり上司の私が相手だとあまり話ははずまないですね。女の子同士の方がもちろんはずむみたいで。控室ではよく色々話してるみたいです」


 具体的な時間を北条は聞こうとした。


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