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82話 運転しながら考え事は良くないかもです。

定期投稿は、風邪が治るまで期待しないでください。

川沿いに進んでいく。川幅はだいぶ広く、対岸がみえない。橋がないところで向こう側に渡ろうとするのは危険だろう。


養蜂の管理をして、冒険者の仕事をして、ある程度稼いでからのんびりと暮らしていたかったのにどうしてこうなったのだろうか。


逃げるという判断は正しかったのか、分からなくなる。ましなモノだったと信じたい。しかし、明確な目標なく移動するのがこれほどまでに退屈だとは。


……アクビが止まらない。換気も兼ねて休憩しよう。




食事は当然いつものよりも味気ない。調味料も買い込めればよかったんだが、金銭的に猶予はなかった。水と食料を買い込んだ結果、10億クラピほど消えたからだ。ドラゴンの鱗が4枚残っているとはいえ、そっちだってすぐに換金できるものではない。


旅の冒険者として、移動しては依頼を受ける、というのも悪くはないのかもしれない。


行商人みたいで楽しそうじゃないか。うん、そっちのほうが良いような気もしてきた。人脈を作りにくいのはあるかもしれないが、逆に考えれば、あまり気にすることもない、と言えるだろう。


夜中に車を点検していたら、バンパーに何かを跳ね飛ばしたような形跡があった。大きさからして人のものではないと思うが……考え事をしながらの運転はやめておいたほうがよさそうだ。


食事と周囲の警戒、それから養蜂の確認。


外から見れば荷台に積んでいるように見える庭の物資だが、建物の中からではガラスの温室になっているような感じだ。温度は外と変わらないが、風が吹いたりは感じなかった。置いてあった花や巣箱は、そのまま運ばれている。


働き蜂がスズメくらいの大きさはある。スズメバチじゃなくてスズメ。これで養蜂できるのか? というか、フォルムが普通の蜂とは違う様に見えるが……表面が鱗に覆われているようにも見えるが、模様は分かりやすい蜂そのものか。


鱗……と思い、庭に置いたままのドラゴンの鱗に目を向ける。花じゃなくてこっちから何かを集めているのだろうか。集めるとして何を集めているのだろうか。そっちに蜂が寄っている様子はないが、何かしらの影響を……そもそもがファンタジーの世界なのだ。養蜂も普通の通りにはいかないか。


蜂蜜を味わいたかった気持ちがあるのだが。甘いものが恋しい。粘土や干し肉はまだ2日目だが飽きてしまう。


とはいえ、どんなものが取れるのかは少し興味がある。もしかしたら食べ物じゃない何かが取れるかもしれない。



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