表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/149

81話 逃げると決めたので、さっさと準備します。

熱がある中で書いた文なので、後日修正する可能性大です

逃げると決めたのだ。幸いにして手段はある。だが、準備は十分にしておきたい。第1に食料と水だ。これがなければ何も始まらない。


近隣の店舗だけでなく、離れたところにも足を運ぶ。ほんの少しでも日持ちが良いものを……大半が食用粘土になったが、背に腹は代えられない。水は樽で購入。屋内に積み込める限り……2週間はどうにかなる、と信じたい。さすがにそれくらいあれば、別の都市にたどり着けるだろう。


移動手段は、家を機械化したときについた[機械化加工・変身]を利用する。納戸にスイッチとエンジンを入れる空間があるので、それを利用する。


石炭や、余剰に使える水はないので、地下ダンジョン攻略のときに確保していたゼンマイエンジンを利用する。こっちは回収物品に入っていたか覚えていないが、今手元にあるのだから使わない理由は無いだろう。機動力が馬車より若干早い程度で、2~3時間おきにゼンマイを巻かないといけないということか。とはいえ体力だけでその時間起動させられ続けるのなら、かなりのものだと思う。


庭、養蜂キットは諦めたほうがいいのか?いやでも、購入したばかりだし……と思っていたら、家のスキルは敷地の境目まで存在していた。庭も恐らく含まれるだろう。


夕方にはこの都市を出る。そう決めて、可能な限りの速度で準備を進めた。水食糧の運搬には時間がかかった……というか、変身を実行して、移動してから積み込めばよかったかもしれない。反省点だ。


積み込みが終わったので、全員が見守る中で変身のためのスイッチを押す。数分の揺れの後、玄関隣に操縦席らしきもの……運転席だな、車の。玄関から出て確認したら、軽トラの荷台がついたようなキャンピングカーになっていた。庭にあったものが荷台に乗っている。見た目よりもかなり広くなっているが、理屈とかは考えないことにした。


ゼンマイエンジンを巻いて、運転を……免許持ってないな、まあいいか。というかこの世界に免許はない。


ぶろろろろ、と音を立てて家は移動する。


北方向の城門を抜け、川沿いに進んでいく計画だ。門番は控室にいたので声をかける。馬のいない馬車に驚いてはいたが、大きな手続きをすることなくそのまま都市を出ることができた。


このまま川沿いに上流に向かえば、第34都市にたどり着くはず。こちら側の進路をとったのは、ドラゴン達にあいたくなかったからだ、という心理が大きい。


俺達が知るのはだいぶ先のことになるのだが、この出発の5日後、124都市は数人の兵士を残して無人の街になったらしい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ