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48話 機械のオオトカゲとの対戦です

少し難産です。

先兵だろうか。2体のトカゲ、大きさはテレビで見たようなコモドオオトカゲくらい。それがこちらに向かって突っ込んでくる。範囲防御と正面防御で防ぎきるが、そのまま正面から押される。


トカゲのほうの第2陣は、サマンサとエリナが魔法で壁を作ったり、側面からの攻撃で俺の方に誘導させる。徹底して俺が受け止める。


鉄のトカゲでもさすがに岩壁を砕いてこっちに来るようなことはなかったか。岩壁というか水晶だけど。


ドラゴンのクリスタルを使ってから、意識しないときは魔法でできるものがスケスケになってるようだ。レベルが上がったせいか、全属性になったせいか、それともドラゴンの鱗でスキル習得したからか。そのあたりは全然わからないのだけれど。


そうそう、サマンサの方は鱗の欠片を使って作った『発動体の指輪』を付けている。エリナは安全靴の底板と手甲に、シーナはナイフの刃先に、俺はレザーチェストプレートの鉄板替わりに。ステータス的には、レベル800ぶんは底上げされるだろう、とのこと。正直に言うと鉄板の時よりも軽く動きやすい。他のメンバーも似たような意見だ。


パワーアシスト自転車に乗っているような感覚だろうか?


そんなことを考えながら、5匹目までのトカゲの突進を受け止める。


隠れているのがいなければこれで全部か。


「シーナ、スキルを!」


「了解ッ!」

赤い刃先に変わっていた刃物が軽く輝く。『防壁』越しにスキルに対してスリを働き、そのまま奪い取ってしまった。


機械から元に戻るような様子はなかったが、そのまま動きを止めていく。


「あと四つ……!」


数回刃物の先端が煌めき、残りのトカゲも無力化される。


動きが止まっていく。そしてそのまま……しばらく突進する動作を続けていたが、最後の一匹が止まる。


元に戻すことはできなかったか。でも、スキルを奪えば無力化できる、というのはだいぶ利点かもしれない。人間で例えるなら、『呼吸する』っていう能力を奪われるようなもの、と考えていいと思う。


自分や他の人に確認してもそういうものはないし、スキルになっているっていうことは何か理由があるんだろうけども……


ちなみに奪った蒸気機関のスキルは、家の方に組み込んでおいた。稼働ロボになりそうな気配がする。


まあ山より大きい彼らを見た後では、家に手足が生える程度ではどうにもならない気もするが。


考え事をしつつ、鉄のトカゲをバッグにしまい、報告に向かった。


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