45話 ドラゴンから貰ったスキルや鱗ですが、それは後回しです。
寝坊して投稿し損ねました。
ドラゴンたちはもうこちらに興味がないようなので、鱗やその欠片を回収してしまおう。
威圧感、というか恐怖感は先ほどまでよりも薄い。たまに羽ばたいたりしているが、小石が飛んでくる程度で……うん、1発120万。何回も食らっていいものではないな。
どれが何とか確認せずにバックパックに放り込む。内容量が実質無制限状態らしく、6枚の鱗と、それからその欠片。砂に紛れるほどの小さなものはさすがに回収できなかったけど、結構な量が手に入ったと思う。
そのあいだ仲間との会話は確認程度でほぼなかったといってもいいし、恐怖感が薄いといっても影響はだいぶ受けていた、と思う。
近づくときはぎりぎりまでわからなかったのに、離れる時はここまでの距離を取らないと……と、まあいいか。
狼くんはまだついてきているみたいなので携帯食、もしくは食用粘土を渡しておく。
あ、魔法で炙って食べてる……レンガになってないかそれ。
「だれか、ドラゴンの鱗を卸せる場所知らないか?」
この世界でも恐らくそれなりに価値があり、しかし滅多にないものだ、と思ったから。この大きさを卸すのはさすがに難しそうだろうし。
「あー、私知ってるぞ。冒険者ギルドの方、裏手の建物で大型生物の引き取りとかやってるから、多分そこでいいと思う」
エリナがそう告げる。そんなものあったのか。まあ直接の討伐依頼ってたぶんゴブリンくらいしかやっていないもんな。大型口は使用してないか。
売却に行く前に、自分たちで使うものは使ってしまったほうがいい、とシーナが言ったのでそうすることに。
その相談をしてから、なるべく急いで都市に戻り、拠点で精査することに決めた。報告は先に済ませてしまおう。
「つまりドラゴン達も、機械になった生物への対応を決めかねているようで?」
「それと、神託持ちはいるか、というような質問を。そちらの方からなにか連絡があるか、というような確認もされました」
「ですかー。そのあたりは?」
「確かに俺は神託持ちですが、各自調査せよとしか聞いてませんね」
冒険者ギルドの人だからスキルは知っている。この辺りは話しても大丈夫だろう。
「そういえばほかの神託持ちってどうなんですかね?」
「あまり多くは言えませんが、この都市にはあなたのほかに2人いる、っていうことだけは公開できます」
ふむ。
「あ、明日はちょっと売りに来るものがあるので裏手の大型窓口開けてもらえれば嬉しいです」
「あーはい、何かついでに回収できたんですね?明日は昼前から開けておきますので」
さて、拠点に戻っていろいろと整頓するか。