36話 眠れるはずだと思ったのですが。
土日以外は1日3話の投稿を目標にします。
内容は短いですけどね!!
麻袋の上で横になった途端眠気が来たが、「神託」で呼び出されたらしい。
「おにーさんはとんでもないことをしてくれるね、毎度毎度……」
「シーナのことか?そっちは仕方ないと思「それじゃなくてね。機械化加工のスキル、使っちゃったでしょ。たぶん、あれ【原因】に見つかっちゃうよ?」
「ん、ああ……そういう可能性は考慮してなかったな、申し訳ない。あ、でもそういう言い方するってことは理由が分かったのか?」
「うん、一応ね。おにーさんは、私の部屋に来る前に何をしてたか覚えてる?」
「ん、アー……寝てた、んだったか?」
「私はちょっと記録を確認してたんだけどね。パソコンのゲーム、やってたわ」
「ふむ、それが?」
「パソコンが一緒に壊れていて、あなたと一緒に死んだとみなされたみたい。あなたと一緒に私の空間に来た。でも私もおにーさんも気づかず、そのまま世界に送り出した」
「んん?つまり原因はパソコンの幽霊っていうことか?」
そんな馬鹿な。いや、異世界に送られてることを考えたら馬鹿なことではないか。でも、元の世界に幽霊がいたかもわからないんだし。
「ということは俺のパソコンが原因?」
「ええ、何かしらのスキルがあるものに対して知恵を与えている。ネットに接続、閲覧するっていう形でね」
パソコンが世界移動の時に自我を持ったってことか?よくわからん。
もしかしたら虫みたいな反射的な行動かもしれないが。まあ、それが原因だと考えておけばいいのか。
「それでも15000じゃない、700万馬力の蒸気機関はおかしいと思うんだが」
「そのあたりはどうも良くわかってないんだけどね。あなたの世界の科学知識を利用してる……のは間違いないと思う。どのスキルが知識を寄せているのかは分からないけど。それに、元の理屈より強い力が出てるのもなんでなのか……とにかく、何がきっかけになるかは分からないんだからね?実験用とはいえ世界を廃棄するってことはできないんだから。問題あったら原因精査!」
「あー、それで聞きたかったんだが。あの機械化した行商人、どこから情報を手に入れたんだ?やっぱりスキル経由でネットに?」
「それは見てないけども」
「もしかしたら、原因になるスキルを広めてる人がいるんじゃないかって思ってな」
「じゃあ、変なスキルを配ってる奴とか、習得したりは気を付けてよ。あなたは運がかなり高いから大丈夫だと思うけど」
「移動前は運が普通とも言えないくらいに悪かったけどな。まあ、気を付ける」
「あなたには守り守られの関係の仲間がいるの、しっかりやりなさい」
「あ、最後に一つ」
「なに?」
「ラーメンが食いt」言い切る前に殴られて夢に落ちた。