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32話 家を買いに行きましたが、どうにも訳アリなようです

商人組合から、このあたりの管轄の不動産屋を紹介してもらえることに。


不動産へ向かい、サマンサが言っていた家を買うことに。




「あー、それでしたら……問題ありの物件ということなので、お売りすることができません。生活するうえでかなりの問題が発生しています。不良在庫ということなので、もしお買い上げいただけるなら15億クラピで済むのですが……事故などが起きても補償しかねます」


そこまで言うってどんな物件なんだよ。


「どうしてですか?もちろん一括で買えますが、買いますが。まさか幽霊が出るとかその程度の問題じゃないですよね?」


「まさか。幽霊物件もないわけではないのですが、あの家は違う問題があります」


「ポルターガイスト?それとも呪いでも?」


「呪い、と言えば呪いなのでしょう。あるいはスキルなのかもしれません」


不動産屋は一息吐き、おぞましいといった感じで告げる。




「人がいると、一晩につき30万匹のシロアリが虚空から沸きます」



そんなこんなで購入することになった。値切りに値切りを重ねて12億での購入だ。


どれだけ不良在庫期間が長かったのやら。


「シロアリをどうするつもりなんだ?」


鑑定したところ、[害虫発生源・シロアリ/Lv5665]と書いてあった。今まで見たスキルレベルの中で一番高いのがこれっていうのはなんだか悲しいものがある。


いやレベルおかしくない?そしてスキルとして存在している……呪いだということは、唯一の存在じゃないってことだ。怖すぎる。


「マーク、あれもってたでしょう、機械化加工の水晶。機械化加工のスキルがあの行商のおじさんについてた時、どうなってた?」


「スキルが丸ごと変わってた……んだと思う」


確証はないが。もともとスキルを持っていなかった可能性もあるが、この世界でそれはなさそう。


「あ、だからこの家にスキルを使うと?はー考えたなぁ」


「でしょ、エリナ。一種の賭けではあるけど、人間だってスキルが変わったんだもの。たぶん成功すると思うわ」


使っていいのか……?まあ、腐らせておくのも勿体ないけど、いくつかの事案を見ていると気軽に使うのも……シーナが後ろから突いてくる、痛い痛い。使えってことか。


賛成多数により実行。使うのはリーダーである俺が。




壁に押し当てると、その面の壁が一瞬光り、家の内側全体に広がる。木製にレンガ張りだった壁は鉄筋コンクリートにフローリングの床を張った、小さいモデルルームのような内装になった。こっちは……ウォシュレット?ユニットバスか……台所は小さな流し台だけ。


少し懐かしいものを感じたが、それはともかく鑑定。



[機械化加工・変身/Lv242]

[耐熱、対延焼/Lv77]

[虫除け/Lv88]



変身ってなんだ。ロボットにでもなるのかよ。


でもまあ、サマンサの賭けには成功したみたいだ。


本拠地が安価で決まったのは良いことだ。


成功率は、

マーク97%

サマンサ5%

エリナ52%

シーナ78%

となっておりました。主に幸運の関係です。

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