30話 会食は断り切れませんでした。
ご飯の描写がへたくそです。
今後のかだい。
断ったはずなんだけどな?
斥候が行きたいといったのを聞かれてしまい、なし崩し的に参加することに。
冒険者の宿のものよりはるかに手が込んでいる食事で、まさにディナーといった感じだ。
食文化に関しては発展しているらしいが分野ごとの分類とかはないみたいで、どこの地方で初めて作られた、というものがあっても和食洋食中華のような分類わけにはなっていないようだ。
俺からしてみれば、タイの塩釜焼と麻婆豆腐、それからローストビーフが並んでいるというものは不思議な光景だと思う。
今回はお披露目でも誕生会でもないので、立食パーティのようなものではなく、大きな机でいくつかのメニューを提供し、使用人が取り分けて運んでくれるというもの。
残ったものの量次第では使用人たちの食事に彩が増えるらしい。
料理の感想?
塩釜焼は塩味が強すぎるからな。そのまま出すんじゃなくて、ダシ汁で炊いた米と混ぜて鯛飯にするといいんじゃないか?濃すぎる味もいい感じになると思うんだが。
麻婆豆腐は、豆腐の一つ一つが大きいな。それはそれでアクセントだと思うんだが、半分くらいのサイズだといい感じに味が染みると思う。
ローストビーフは火が通り過ぎている。火を弱く、加熱時間を長くしたほうがいいかも。
焼き魚にかけるものは塩だけ?バジルソースとかない?パスタにかけるものをオリーブオイルとかで薄めて、焼く前に浸しておけばいい感じになると思う。
パンは柔らかい、が若干ぱさぱさしてるかも?ああ、これは息子さんの好みの触感?じゃあ仕方ないか。
チキンは焼いてる最中、後半にソースをかけながら焼いてあげたらいい感じに味が浸透するんじゃないかな。
……
…………
出された食事に文句をつけるような形になってしまった。
お偉いさんも途中まではうんうんと頷いていたが、最後の方は手を組んで考え事をしていたような表情になってた。というか怒らせてしまったかもしれない。
だから食事に誘われるのは嫌だといったんだ。まあ色々言った割に結構食べたが。決して不味いわけではないのだ。
怒られるかな、と思っていたが、料理の担当っぽい人からお礼を言われた。今後の研究課題にするそうだ。
今夜は遅いので泊まっていかないか、と言われた。が、夕食までお世話になっておいて、さすがに申し訳ない。
近場の宿を教えてもらうだけにして、そのまま去ることに。
近場とは言ったけど、一泊2000万って。
冒険者の宿の10倍以上はするじゃないか……
馬車で自分たちの普段使いの宿に帰ることにした。