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21話 自分の命が大事なので、壊れてもらいます。

重い。


斧のような、あるいはハンマーのような武器から放たれる一撃一撃が重く、スキルを貫いてくる打撃が何度も何度も来る。


科学だからスキルを貫いてきているのか?と思ったけれども、こいつらもスキルを持っていた。なにか別の要因があるのだろう。


それとも、それを把握する前に倒しきれるか。


今のところはダメージの8割程度は自分の回復魔法でどうにかなっているが、それでも蓄積されていく。


エリナは自己強化をひたすら積んで、一撃が最大にまで溜まった時に殴るようにしてもらっている。


シーナは細かい補助動作で攻撃を妨害したり、移動を妨害したりしてくれている。


サマンサにはまだこいつを熱してもらっている。


蒸気機関なら、空焚きさせることができれば……



そう考えて数十分以上耐え、こっちの心が折れるかと思った時。向こうが先に限界を迎えてくれた。


奴の、馬側の背中が爆発した。スキルで衝撃波を防ぎきる。鉄片は奴の牛部分が障害物となり、こちらの危険になることはなかった。



そのまま力なく崩れて、ドロップを残し消失した。


くそ、調べることができなかった。でも、それを考えるのは後。


息を吐いて、ふらつく足の緊張を解き、全員でそのまま地面に座り込んでしまった。



少し休憩をしてから、立ち上がろうとする。脚に攣ったような痛みが走るので、動きを止める。


それでようやくダメージを受けていた理由が分かった。


物理無効はあくまで攻撃のダメージを無効にするが、衝撃は軽減するものの受けてしまう。


つまり、攻撃を受けることにより生じた負担を足で受けていたからダメージを受けていたのだ。スキル無視や不可視スキルがあったわけではなさそうだ。


機械製でも、この世界の法則に従っている、と判断する。


少し身体を伸ばし、奴のドロップを拾う。モノは2つ。


[蒸気エンジン/Lv--/14882馬力]と[機械化加工]のついた宝石だ。



蒸気エンジンの馬力はおそらくこの世界での馬力だろう。馬力は元の世界の500倍なので、だいたい700万馬力。


サイズが40Cm四方の箱なので、どう考えても出力がおかしいが気にしないことにしたい。


タンカーが5万馬力だったと思うので、その14倍……それを受けていたのか?


いやいや、あいつの蒸気エンジンは壊れてしまったし、おそらく別物だろう。


というかドロップの仕組みってどうなってるんだ?


まあいいや、そのあたりは後から考えよう。


もう一つは……燃料とかを入れると威力や防御が上がるようになる、と考えていいのだろうか。


おそらく化石燃料を要求されるようになるだろうから、現状では無用のものか。


相談は必要だろうが、これらは当面保存しておこう。


そう考えながら、ボス部屋から出て話し合うことにした。


ジャンプして衝撃を和らげないように着地したら痛いでしょ?って感じでダメージ受けてます。

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