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14話 割と序盤ですが、苦戦しています。

次回の更新は明日午前の予定です。

12階層、少し大きめの敵に遭遇した。「ダンジョンライブス・ダークオーク」。大きめ、というか子供クマより頭2個分ほど大きく、筋肉で膨れたような体をしている。


それが4体。防御系スキルでもなんでもなく、筋肉ダルマであるせいで、二人の拳も刃物も届かない。攻撃は、防御サポートを受け持った俺が身体と剣を使い受けているが、結構きついかもしれない。タイミングのずれた4発を受けるのは無理に近い。それでもなんとかなっているのは、サマンサの補助魔法で動体視力をあげてもらっているからだ。


適正レベルがだいぶ低いので、長期戦になるとは思っていなかった。


というかこれは、戦闘経験の少なさのせいか。撤退、もしくは救援要請をしたほうがいいか。


そう思ったところで、スキルカードが少し光った気がした。チラリと確認すると、スキルが一つ増えていた。



[範囲防御/Lv30]



まさに今求めていたもの、しかも最初から30レベルある!


早速起動、剣を横向きにして眼の前で構える。


エリナとサマンサに向かっていた拳が、俺が出した透明な盾によってガードされた。衝撃は俺の肩や腹部に来たが、大きなダメージは受けていない。2発合わせても50万程度だ。シーナは自力で回避したが、すぐに盾の後ろに来る。


「よっしスキル発動したっ、巻き返せるかっ」


「おかげさまで」


「だいじょうぶ」


数発を受ける。透明な盾が強力な拳で何度も殴られる。盾のどの位置が体のどこに対応するか、は決まっているようだ。真ん中ばっかり殴るのはやめてくれ、顔が痛い、「ぶふっ」変な声出た。


殴られすぎて鼻血がでてきた。盾をぶち抜かれるのはまだ先だと思うが、結構受けている。やめろ、タイミングを合わせるな。



「だぁりゃぁっ!」


エリナが掛け声とともに拳を振るう。オーク一体の頭が消し飛んだ。返り血も範囲防御で防げるようだ。まあ、ドロップ品対応じゃない限りは消えるんだけども。


オーク3人が驚いてる間に、サマンサの支援を受けたシーナが3体の首を狩る。


……首の骨まで斬ってる、どんな威力だったんだ。想像するのも怖い。


とりあえず。


「俺の経験不足による判断ミスだ、数が多いから逃げるべきだった、すまん」


とりあえず謝っておく。万一もあり得たから。


「んー?私は気にしてないよ、誰も死んでないし、最初に突っかかっていったのは私とシーナだしな」


「エリナに何か策があるのかと」


「うっせーやい、私はただのバカだからな?ただの思考停止だから、マークかサマンサに計画建ててもらわないとだ」


「私もね、簡単な相手と判断しないで計画を建てるべきだった」


「あなただけが悪いわけじゃないし、スキルも……拳戦闘、エリナ、あげる」


「おおっと、サンキュ。マークも途中で盾かなんかのスキル出たんだろ?結果的には悪くなかったんじゃないか?」


「そういってくれるなら、助かる」


消えていくダークオークの死体を見る……ドロップ品が4つ。


鑑定の結果、ブラックオパールが4つだった。


まじで?

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