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136話 思いのほか重労働です。

蜂の駆除が終わったので、伐採作業……剪定作業? に戻る。俺がいない間にも仲間たちは作業してくれていたが、当然あまり進んでいない。炎で焼こうにも、燃え広がる可能性は高かったし、さっき思いついた魔法剣をしようにも、シーナのナイフでは大した効率上昇にはならなかっただろう。だから俺が気張らないといけない。


かと思っていたら、エリナの拳が数本の大きな枝、街路樹の幹と言われても信じられるくらいのそれを折り落としていた。手の方が痛み休憩中だったらしいが。


「つかれた」


いや、それだけの言葉で済むような成果じゃないよな? 俺がやったら手首まで粉砕してしまう気がする。


それでも、とりあえず俺の番だ。剣に対して魔法の炎を充てる。刃物側に熱量を収束させ、細く、集中させるようにイメージ。鈍器側に手を近づけても、あまり大きな熱量は感じない。


このくらいで大丈夫かと確認するために、鍛えられた人の足程の太さはある枝に刃先を当てる。


ノコギリのように刃先を動かせば、それなりにうまくいきそうだ。炎が広がらないように集中力が必要だが、まあ電ノコや包丁のそばに手をやらないようにする程度の感覚で大丈夫だろう。

ウォーターカッターを試した時のような大きな反動は感じないし、結構いい考えかも知れない。

ただ、熱さのせいで疲労……体力の減少が結構早い。何億かのHPがあっても、歩くだけで減るようなものだし、それよりも疲労を伴うから……と、MPの方もずいぶんな勢いで減って行ってるな。クッキーの増減みたいな感じか。


うーむ、熱いから集中するのが思っていたより大変だ。今の季節ってどんなものなんだろうな? すごしやすい気候だとは思うけれど、春なのか秋なのか、それともたまたまいい感じの天気が続いているのか、数多ある季節のなかの一つなのか。剪定が必要な季節だとか言われればそれまでなのだが、気になってしまうものは仕方ない。


今日のうちに最低でも2割は終わらせないといけないので、もう少し気張っておこう。


夕飯は向こう持ちだったか、それともこちら持ちだったか。そのあたりの記憶があいまいになるまで、今日の剪定作業を続けていた。


食事を始める前に疲れて寝てしまっていた。ちなみに雇い主曰く、切った枝は持ち帰っても構わないとのこと。


誰がこんな……いや、そうでもないか。巣箱としての使い道や、防具と鞘にできそうだ。大きいものをいくつか貰っておこう。ついでにアレも貰っておこうかな。


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