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135話 蜂との戦闘で訓練をします。2

精神的不調につき執筆意欲が落ち込んでいました。お待ち頂いていた方々には申し訳ございませんでした。

俺は剣を持って戦うけれども、何も剣に拘る必要はない。主力武器であるというだけで、別に剣に人生を捧げるわけではないのだ。


「よっ、と」


蜂の胴体にめがけてナイフを投げる。大した威力のものではないし、当たればラッキー、くらいに考えている。


だが、()()()()()()()()()()()()()。運ばかりに頼るのは問題ではあるが、そうなればいい、と思ったことは大体どうにかなる。つまり、狙いをつけずとも、敵にあてようと思って投げれば大体どうにかなる。体力が多くない相手なら、それなりに致命的な一撃にだってなるはずだ。


あてずっぽうで投げた5本のナイフは、そのうちの4本が蜂の胴体や翅に当たる。翅にあたったうちの一匹はそのまま飛んでいるが、他の蜂たちは行動不能状態になったようだ。


何とかなるか。あと3匹、そのうち2匹は手負い。1匹は魔法も刃物もかわしているので、少しばかり時間がかかるだろう。


手負いの2匹に向けて剣を振るう。鈍器面で打ちのめし、刃物面で翅をそぎ落とそうと試みる。


……最後の1匹だ、早々に終わらせて剪定作業の方に戻らないといけない。いつまでも遊んでいるとみられそうな行動は控えておかないといけない。


魔法も放つだけではなく、うまい具合に……竜の鱗の剣だ、炎程度では刃先が歪むことは無いだろう……無いよな?


昔、ゲームで登場した魔法剣のイメージをして、炎を剣に纏わせる。


陽炎のように剣の位置がズレて見えるが、正しい位置は把握できている。


一歩踏み込み、横薙ぎにそれを振る。


最後の蜂はそれを避けるように動いたが……動く距離が足りず、その身を焦がした。


炎でも刀身でもなく、それらが纏う熱量で蜂を焼き払う。近距離限定ではあるけれど、剣幅の3倍くらいの半径、倍の長さの棍棒を振るうくらいの範囲で攻撃できたと思う。ただ、味方が近くにいる時は使えないか。炎や熱に対して抵抗力がある相手にも通じないだろうが、数を相手にするときはこの手は割と使えるかもしれない。


いくつかスキルが手に入ったみたいなので、あとで確認するとしよう。そう考えながら、剣にわずかな熱を蓄えさせた状態のまま、再び剪定作業に戻ることにした。


焦がし、燃やさない程度の温度にしておけば少しは楽に作業が進むだろうという期待を込めて、仲間の元へと戻った。


遅い、いつまで遊んでいるんだ、と怒られてしまった。


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