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134話 蜂との戦闘で訓練をします。

前回の話数ミスは今回の話書き始め直前に気付きました。

蜂が俺の周囲で不快な音を立てながら飛んでいる。鑑定をかけると、[毒針]、[必中]、[飛翔(要翅)]など、いくつかのスキルが見える……が、移動速度のせいか全部を認識する前に動いてしまう。毒針の毒の効果がどのくらいのものか観測できない以上、なるべく喰らわないほうが良いに決まっているのだが、必中のスキルがあるのでそうも行かないだろう。


前後左右から1匹ずつ、同時に襲いかかってくる。考える時間くらいほしいのだがっ……!


左右の蜂を腕の防具で受けてから、正面の針にめがけて蹴りを当てる。後ろのは、ダメージ覚悟で受ける。


「っつぅ……」


痛みに声を漏らしてしまったが、ダメージは合計で720万くらい……と、考えている場合じゃない。即座に次が襲いかかる。


水魔法で高圧の水鉄砲を飛ばし、左右から来た蜂を攻撃する。殺さなくても、翅さえ落とせれば飛べなくなると判断して、細かい狙いはつけずに水を放出。


毒の方は……数値的なダメージは多分殆どないが、痛みがひどい。机にぶつけたときの衝撃のような感覚が消えないので、受けるのは愚策か。火柱をつくり盾がわりにする。


水と炎で5匹の対処をしてから、剣を横薙ぎに振るう。刃物側ではなく、鈍器側で打ちのめすように攻撃。そちら側のほうが攻撃しやすいからという理由だったが、うまく行った。打たれ飛ばされた蜂が、別の蜂に激突。しばらく飛び上がっては来ないだろう。


これで半分……にまだいかないのか。低い位置から飛んできたヤツに対応が間に合わず、二度目の毒針を食らってしまった。上から刃を落として切るが、毒針は刺さったまま。剣を振り体ごと針を引き抜き遠ざける。


……何匹倒した? 毒のせいだろうか。思考が鈍っている。視界が歪んだりはしないが、数を数えている最中にわからなくなる。生垣や仲間に当たらないように剣を振るう……と、危ないと思い一歩横にずれる。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。まあもっとも、このときは気付いていなかったのだけれども。


横にずれたまま剣を打ち上げるように振るい、針を当て損なった蜂を斬る。


毒を足に受けたせいで、踏み込むのが難しい。


「というか、そうか」


訓練なので危険に踏み込む必要はそれほどないのだ。どうしようもなくなった時は全部焼き払えばいい。


本来の仕事が剪定作業であることも忘れ、俺は蜂との格闘に熱中していた。


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