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132話 庭仕事の依頼を受けたのですが。

筋肉痛が大変です

隣の都市の役人が追いかけてくるような事は無かったし、手配されることもなかったので、特に考えても無駄だろう……2、3日してそう結論づけ、その遅れを取り戻すべく新たな依頼を受けることに。


「剪定作業・5日以上の時間拘束、宿食事あり……か」


拘束時間が長いのは良くないが、それでも一日あたりの報酬は他の任務の3倍以上ある。食費もかからないならいいんじゃないだろうか。人数もいれば早く終わるから、実質的な収入は5〜6倍と見ていいはず。

依頼主はいつかの、虎を猫と偽った依頼を出して来た人だ、慣れた今では危険はないだろう。


そう考えて依頼を受けたのだが。


「油断してた」


この世界の数値はいろいろとおかしいのだ。


敷地に近づくまでわからなかったので、何らかの呪文や結界があるのだろうか? 枝一本ずつが人の腕どころか胴体より太いような生垣が、屋敷の周囲を囲み、高さは10メートルに至りそうだ。


簡単な条件として枯れ枝を落とし、外周に枝が露出しないように……うん、拘束時間が5日で済むとは思えない。俺が上に乗っても枝が折れる気配はないので、刃物スキルがなければノコギリなどで奮闘するしかなかったのかもしれない。


問題は木々だけではなく、蚊だ。大きく数が多い。作業を始める前から50匹は叩き落としているんじゃないだろうか? シルバーが焼き払っていなければもっとえげつないことになっていただろう。


そして、叩いても潰れない。鑑定したところ、[圧力耐性/lv824]と書いてあった。そんなに耐性あってどうするのか。


そんなこんなで、判断ミスをした結果の重労働が始まったのだった。

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