表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/149

13話 ダンジョンに入ったので、力量の確認です。

昼過ぎにもう一本上げられたらいいな、という感じです。

5階までは、ゴブリンのようなもの、大型の芋虫など、ほとんど害のないものが柵で囲われていた。ドロップ品の傾向が違ったりするのだろうか。少なくとも小屋の方に表記されているレベルは違うみたいだが、そもそもゴブリンも芋虫も落とすものがあまり良くない。さっさと抜けてしまった。


6階。この辺りではまだほかの冒険者たちと遭遇する。人の数もインフレしてるのだろうか。京都の観光向け寺社仏閣くらいにはいる。以前盛で会ったクマの小さいやつと戦っている冒険者もいるが、ほかの冒険者曰く、救援要請発言が来るまでは手出し無用だとか。獲物の横取りはご法度だそうだ。ただし、走りながら逃げてくる冒険者には注意。魔物を利用した冒険者殺しかもしれないし、後ろから刺されるかもしれないからだ。


本当に危険そうだと判断できた場合に助けに入ること。


あ、さっきの冒険者たちが助けてくれ、と……救援が入ったら物の数秒。あっという間だったな。


実入りはすくなく……んー、さっきのクマの4倍以上の大きさの奴が俺たちの行く手を塞ぐんだがしかも2体。ほかの冒険者には手を出さず、俺たちだけを見て火を噴きながら威嚇してくる。さっきの奴の親か?と思ったが、そういう法則は当てはまらなさそうだ。


「二人で1体ずつ行くぞ」


「いや、今回は私とシーナの実力を見てな?一度も戦闘をみないまま連携なんてできないだろ」


一理ある、と思い、危険だったら言うように伝えた。


結果、エリナはいくつかの補助魔法を唱え、一歩も動かずに拳を振るう。結果、風圧でクマの胸部に穴をあけた。え……?


「これが一撃の全力。補助の時間もかかるし、毎回これを撃つのはむりだけどな」


「いやいや、えぇ……」


言葉が思いつかない。


「あ、そういえばシーナは」


「もう終わった」


クマの目は抉られ、気道と頸動脈、それから肩の健を斬られて絶命していた。


狙った攻撃も闇雲の一撃も封じた後に、確実に首を引き裂いたようだ。


クマよりも肉食獣めいている。


数秒後、白い光になってクマたちの亡骸は消え、片方はなにも落とさず、片方は爪を落とした。


「お、嗅覚のスキルだ。ほしい人いる?」


エリナが問いかけるが、誰も挙手しないのでそのままエリナのものになった。シーナにもスキルが落ちたか聞いたが、首を横に振った。おそらくだが落とさなかったようだ。


爪……は、とりあえず俺が管理することに。バックパックに入れておけばいいだろう。


強い魔物が出てきたら、俺がタンクを張って、シーナとエリナで確実に削る。サマンサは補助メインになってもらえばいいか。回復魔法もあるし、自己回復に使ってスキルレベルを上げていきたい。


盾か何かを買っておけばよかったか。自己防御が若干低いのは不安ではある。


もし仮に耐えきれるダメージだとしても、クマの一撃を受けるのは怖すぎるからなぁ。


そんなことを考え、戦闘計画を告げてから、下の階層へ進んでいく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ