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126話 幼女の処遇を検討します。

スランプなのか夏バテなのか、よくわかりません。

とりあえず、ということで車にファンガス6体を連れ込む。絵面だけで見ると誘拐だが、えりな、シーナ、そしてメモリが2体ずつ抱きかかえて運び始めてしまった。サマンサはやれやれ、といった感じで3人を見ているし、シルバーはヨダレを……お前も食うつもりか。


でも、個人的にはヤツらを食う、あるいは街にやるつもりにはなれない。カマキリを追い払った結果、お礼を言われてしまったからな。お前たちを食うために助けたんだよ、とは言えない……甘い考えかもしれないけども。


車の中で、6人を木の大皿に載せ、円卓に見立てて相談。おとぎ話とかでは俺たちのほうが逆襲されそうな構図になっている。


「ファンガスっていうのは、結構うまいしエネルギーが多い。腹持ちもいいし、街にやる食料としては結構喜ばれるんじゃないか?」


「お、おいしくないですよー!」


「私は食べたことがあるのだけれどね? 味の方は調理次第、といった感じかな。特段まずいということもないわ」


「ひぃっ、わるいことなにもしてないです!」


「ファンガスは胞子で人を苗床にして繁殖する、と聞いたこともあるわ……食べる食べないは別にして、同じ空間にいるのは良くないかも?」


「あ、あの、そんなことできないです……よ?」


「この構図。虐待にしか見えないな……まあ、俺としてはこいつらを食うことには抵抗がある訳だが、そうだな……君達を生かしておいて、俺達になにか利益はあるか?」


「りえき、りえき……はっ、わたしたち、きのこのさいばいできます! はっこうとかもまかせてください! 菌床(きんしょう)とかざいりょうとかあれば、しょくじにもおさけにもこまりません!」


「わぉん」


「あ、あの、くちもとなめながらこっちをみないでください……?」


「うーん、私は……そうねぇ……今言っていたこと。お酒とかキノコ栽培とか。明日までに仕上がるかしら?」


「そ、それでたべられずにすむのなら……? しぬきでがんばります」


「食べるのは成果を見てからでも遅くはないんじゃない? と提案してみるわ。みんな、どうかしら」


「まあ、あまりにあまりな結果しか出なかったらそのときに食えばいいか」


「ひっ、いっしょうけんめいやりますから!」


「んー、みんながそれでいいなら」


「じゃあ、そういう方針で行こうか。倉庫の方にエントの枝が少し残っていたから、それを持ち出すといい」


「ん、と、じゃあ、それでおねがいします!」


ひとまずは食わないことになった……のかな?


反逆されなければいいが。




最近インフレ要素出せてない……気がする。

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