12話 ダンジョンの入り口で、説明を受けました。
160ユニークアクセスを頂きました。
楽しんでくれる方が少なからずいるということで、とてもうれしく感じています。
これからも精進いたします。
ということで、サマンサにお金を借りなくて済む範囲で保存食をいくらか買う。
油粘土の塊みたいな色と重さだ。一つ齧ってみたが、本当に粘土みたいな触感と味だった。
これ粘土じゃないよな?と鑑定した結果、食用粘土と出てきた。なんでだよ。
あと、保存食(粘土)は1つ5000と非常に安かったので、20日分購入。所持金が30万なので、寝具替りの麻袋だけ購入。寝袋というアイテムは80万クラピ非常に高価な値札が付いていたので手が出ませんでした。
まあそういう冗談はさておき、いろいろなものが結構冒険者向きの値段で売っている。
他にも、(サマンサたちが)いくつかの物資を購入したので、日が暮れる前にダンジョンに向かうことに。
ダンジョンの入り口では、いくつかの説明を受けることに。
軍が管理しているが、拾得物は基本的に自分たちのものにして構わない。
殺人は認められないが、奪ってしまおうと考える輩も少なくないので、十分に気を付けること。また、フロアによっては人型の魔物が出る。
50階ごとに大型魔物が出る。下の階層に進むための階段や梯子を封鎖している。
おそらくではあるが、ダンジョン内すべての魔物には「ダンジョンライブス」という名前がついているとされる。これらは倒したとき、もとの魔物によっていくつかのアイテムとスキルを抽選で落とし、3日刻みで虚空から出現する。また、3日刻みのタイミングで所定の位置に戻されるため、不意に現れる可能性もなくはない。
進んだ階層から4階上の魔物は襲ってこなくなるが、一度出ると再び襲ってくるようになる。ただし1466層以降は、一度ダンジョンから出た後でもこちら側から攻撃しない限り積極的に攻撃してこなくなる。
その周期とは別に7日刻みで、ダンジョンそのものに対してリセットが入る。宝箱の中身や構造などが一気に変わるが、傾向はあまり変わらない。
32550層以降は進まれておらず、さらに深い場所にたどり着いた場合は傾向などの報告をしてもらえるとありがたい。
メンバー全滅時に遺体回収できるとは限らない。
いくつかの説明を受けた後、列が進み、そのままテントのような入り口、その下の階段に向かった。
1階。ただ広い空間。ぱっと見でどのくらいの距離があるかはわからないが、ある程度の距離で壁がある。
太陽や光源は見えないが、昼間の屋外と同様に明るい。自然公園というイメージが頭に浮かんだ。
なぜか屋台まである。10万じゃ何も買えないが。
壁際には魔物の頭を模した小屋があり、柵で囲われている。近づくと数匹の魔物が出てくるようだ。また、柵の外には出てこない。
「5階層まではこんな感じ」
攻略経験があるエリナがそう呟いた。
「お金が必要ならそれこそ50以降に挑むべきだけど、そのあたりの適正レベルは250くらいかな?」
「大丈夫だ、レベルに関しては」
「まあね。じゃあ、適当に狩りながら進んでしまおうかっ!」
先陣を切ろうとしたエリナは石に躓いて転んでいた。
やれやれ。
誤字修正しました。