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79.アカネの授業

「……早くね?」


「私も驚いてますよ……。さっき普通にクラスに行ったらクラスが違うだろって言われてびっくりしましたから……」


 昨日の今日で既にハナのクラスが変わっていたらしい。仕事が早いにも程があると思うのだが……。


「みんなおはよー!って、あれ?なんでハナがいるわけ?」


 アカネが俺の後に続いて教室に入って来たが、ハナがいる事に驚いていた。え?アカネがやったんじゃないのか?


「私は昨日言われたからこのクラスになったと思ったんですけど、違うんですか?」


「私も昨日学院長に言ったんだけどそんなポンポン変えられないとかでまだ変わってないはずだけど……」


 ふむ……。じゃあ何でだ?そういえば今日はマリ遅いな。皆はもう揃ってるのに、いったいどうして……って、あー、そういえば。


「臨時クラス替え、じゃないか?昨日のデートもマリとの交換条件だったわけだし。ハナがクラス替えに選ばれてたんじゃないのか?」


「あー、そういえば、そんなものに選ばれていた気もしなくもないような……」


 うちは色々あったり、アカネがいつまでも帰って来なかったから期日になるギリギリに話したけど、他のクラスは違うだろうからな。


「ま、いいんじゃない?どっちにしてもこのクラスなんでしょ?この臨時クラス替えの後にクラス替えてもらえばそのままだし大丈夫でしょ」


「そうですね」


 うん、なんかもう理由の方はどうでもいいらしい。話が終わったのでハナが席に着くとアカネが教壇に上がる。


「みんな久しぶりね。ごめんねー、ちょっと厄介な事とかあって色々してたら1ヶ月も経っちゃってて」


 その厄介事とか色々に巻き込まれなくて本当に良かったと思ってる。


「みんなの実力がシンの授業のおかげで上がってるのは昨日の武闘大会で見せてもらったわ。けど、見ただけで直接相手をしたのはヒカリとクーだけだから、今日は久しぶりに私とやりましょう」


「いや、昨日の今日でそれはキツくね?」


 一応アカネが全員連れてったせいで武闘大会出る羽目になったんだから今日くらいは軽いのにしてやればいいのに。


「いやいや、昨日強い魔物と戦ったからって理由で次の日に力出せなくて魔物に殺されちゃうような生徒になっちゃうじゃない、それじゃあ」


 それは色々と偏った意見な気もするが……。ま、まあ一理あるにはあるか。


「わかったよ……」


「はい、決定!っていうことで早速武道場に行きましょう!」


「あ、戦い終わった生徒は借りてもいいよな。少し試したい事があるから」


「まあ休憩としてならいいわよ」


「ああ、大丈夫だ。アカネみたいに戦う訳じゃないからな」


 俺が試したいのは精霊術師だよ。ヘレンに教えるにしても自分がある程度把握しておかないといけないからな。

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