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51.報告

来週火曜日から金曜日までテストになります。更新はなるべくしたいとは思っていますが、ストック次第です。今は後6話分ストックがありますが、テストまで毎日更新を続けるとストックは7日には尽きます。勉強もしないといけないので隔週にするかもしれません。隔週にすればストックも足りますしね

「というわけで、今回の魔物大暴走スタンピード未遂事件はこいつ、クーの所為です」


 場所は学院長室。現在、学院長と黒結石で通話状態にあるアカネに今回の事件についての詳細を説明していた。


「なるほど。全くわかりませんがわかりましたよ」


『あんたほんと何でも出来るわね。羨ましいわ』


 何でもは、出来ない事もないか。一応創造魔法があるわけだし。


「それで、そのクーさんをクラスに入れるんですか?」


「俺はそうしたいと思ってますよ。クラスのメンバー全員には事前に了承は貰いましたし。後は学院長とあのクラスの教師のアカネの許可だけです」


『私はいいわよー。魔物の子なんて面白そうだし。それにシンが色々と制約かけてるんでしょ?』


「そりゃあな。クーに体渡したの俺だし。その危険性は一番分かってるからな」


『なら問題ないんじゃないですかー学院長?』


「そうですね。いいでしょう。書類の方は私が色々しておきますよ。シンさんの妹とかにしておけばいいでしょう」


「よろしくお願いします。では、失礼しました」


 クーと学院長室を後にする。


「結局一言も話さなかったな」


「私は全て小僧に話したからな。同じ事を何人にも話すのは面倒だ」


 ったく。お前がやったことなのに。


「にしても、あの通話相手。相当な手練れだろう?」


「ああ。勇者だよ。お前が知ってる勇者だ。魔王とか倒したりした」


「本当か!?そんな相手がこんな学院の一教師に過ぎないとは……」


 だよな。本当、世の中は謎だらけだ。勇者が教鞭を振るってる場所なんてここ以外ないって聞くし。しかも二人。


「だけど、あの様子じゃまだまだ帰ってこないだろうな。普通に話してたけど、後ろの方で戦闘音聴こえてきてたし」


 一方的なやつな。魔物が絶叫をあげて血がぶしゃって出る感じの。


「まあ勇者ならば問題はないだろう?あの者に勝てる者など今はいないだろうしな」


「今はいないってどういう事だ?勝てる奴なんているのか?」


 口ぶりだといそうな感じで話してるけど、あの人外に勝てる奴なんているのか?


「勝てるとしたら邪神だな。だからこそあの勇者は封印という形をとったのだろうしな」


 あー、そういえばそんなのいましたね。確か魔王は討伐、龍王は説得、邪神は封印だっけか。


「邪神かぁ。でも封印なら簡単には解けないだろ」


「だといいんだろうがな。私も家で読んだ程度だが、邪神の力はもの凄いらしいぞ?だから勇者が用意した封印であろうと破って復讐に出てくる可能性も無きにしも非ずって事だ」


 うわぁ。なにそれ怖い。というか家にそんな本あったかな?ヘレンかエリの物かね。


「封印が解かれた場合、勇者は全員で邪神を再封印または討伐とも本には書いてあった。良かったな小僧。活躍出来るかもしれないぞ?」


「嫌だよそんな化け物相手にするなんて。俺はここでお前らを強くするだけの仕事がしたい」


「私は既に教えてもらわなくとも強い状態なんだがな」


「それは俺のおかげだろ。それに"テイム"を解除したいならオリジナルくらい出来るようにしないとな」


「ならさっさとそこまで授業を進めてくれ。私にはこの体のせいで知識があって魔法の授業は退屈だ」


「しょうがないだろ。お前に合わせてたらみんなが育たないんだから」


 魔法使いをベースにしたせいで魔法の授業では言う事を何でも理解してやってしまう。やれてしまう。ま、剣とか武器を使う方に関しちゃダメダメだけどな。


「私だけ特別科目にしてくれたら良いものを」


「もっとみんなと仲良くなれってんだよ」


「これでも仲良くしている。む、小僧止まれ」


「へ?」


 何故いきなり止まれなんて言われたのかわからずに歩いていたら廊下の角で女生徒とぶつかってしまった。


「あ、ごめんな。前見てなかった」


「あ、いえ。私の方こそ悪かったので………。あ、あの、もしかして、勇者シンさんですか?」


「ん?ああ。そうだけど」


「止まれと言ったろうに」


 目の前の女生徒の名前を聞こうとしたらクーにタイミングを奪われた。


「理由を教えてくれなきゃわかるかっての」


 もっと詳しく教えてくれよな。というかこいつ何でそんな事気付けたんだよ。


「あ、すみません。私急いでますので!」


 シュバッと駆けていく女生徒。廊下は走るなよ〜。


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