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35.お金を稼ぐための

昨日で評価が少し上がって嬉しかったです。頑張ろうと思えました。

 "転移"で一度家に戻り、事情を説明、どうすればいいかと一緒に考えてもらった。


「それなら魔物討伐というのはどうでしょうか?」


 ヘレンからそんな提案がなされる。


「魔物討伐?っていうと素材を売るのか?」


「それもですが、どうせならクエストも受ければさらに稼げると思います」


 ふむ。クエストか。冒険者ギルドという各国各町にある機関で冒険者登録をした者が受けれるものだ。勇者である者は誰もが冒険者登録をしている。俺だってしてある。アカネが勝手にしただけだが。


「つまり、クエストの報酬金と素材の買取額で一気に稼ぐわけか」


「はい。それに実戦訓練にもなります。私とエリ様はある程度の強さの魔物に傷を付けられるという事はありませんが、クラスの皆は違いますからね。自身がどれくらいの実力なのか知るにはいい機会かと」


「なるほどなぁ。それじゃあその案採用するわ。ありがとな。あ、遅刻するなよー」


「はい。どういたしまして」


 ニッコリと笑ったヘレン。案が採用されて嬉しかったのだろう。前にエリの件で話し合った時は採用しなかったからな。

 "転移"で学院に戻り普通に仕事をする。新任にはやる事が多いのだ。


「今日は実戦訓練やるぞ。今までの模擬戦とかじゃなく実際に魔物と戦うんだ」


「うぉぉぉ!まじか!?でも急にどうしたんだ先生?この前はまだやらないって言ってたのに」


 レンが疑問に思って聞いてきた。そう。俺はまだやらないつもりだった。もう少し実力が付いて一人一人で安全を確保出来るようになってからにしようと。でも今回は別だ。


「まあちょっとした事情だよ。今日来てる奴に関係ある事のな」


 みんながミミを見てあーっと納得する。みんな知ってるのか。


「……という事は素材は売却?」


「どうしても欲しいってやつなら貰ってもいいぞ?というか別にお前らの分はお前らが自由にしていいさ」


 別にクラスの仲間だから全員協力しろだなんて言うつもりはない。


「……ありがたい」


「先生。先生がそんな事を言い出したのはミミの為なのですか?」


「まあな。アカネが勝手に言ってきたとはいえ、俺は教えるなら全員に教えたいからな」


「先生はミミにお金を稼がせてくれるのですか?」


「ああ。どうせ他のやつから金借りたり貰ったりしないんだろ?なら稼げ。自分で。納得出来るようにな」


「わかったのです。頑張るのです」


 グッと手を胸の前で握っている姿は微笑ましいものだった。


「では先生今から向かいますの?」


「いや、その前にだ。みんな冒険者登録ってしてあるか?」


「してるな」

「してないですわ」

「してまーす!」

「……してない」

「してないです……」

「してる」

「しています」

「そういえばしたこと無いかも」

「してないのです」


 ふむ。半分以上がしてないのか。クエストを受ける関係上冒険者ギルドには行くんだが、登録が先だな。


「冒険者ギルドからだな。一応お前らの小遣い稼ぎって事でクエストも受ける予定だからな。ミミは違うが。って事で冒険者ギルドに行くぞ」

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