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21.棒術

「おい、アカネ。今大丈夫か?」


「はいはい、何よいったい」


 黒結石でアカネに連絡を取る。勇者の仕事中らしいが、出てくれたようだ。


「授業についてだよ。なんで戦闘訓練ばっかで座学やんなかったんだ?」


「あー、それね。私はこっちに来て基本教えてもらうような事って無くて、戦ってばっかりだったから戦えば学ぶかなぁってっとよっと!」


 連絡しながらなんかやってるのか。ザザッと音も聞こえるし。


「アカネは日本人だろ。日本での勉強とかがあったから自分で色々考えて出来たんだろうが。こっちの奴らはまだまだ子供なんだから座学で色々教えないと応用なんて出来ないだろ………」


「あー、それもそっかー。だからあんまり工夫が無かったのか。これは失敗したなっと!それじゃあ私が仕事してる間に座学教えといてよ。戻った時楽しみにしてるからさ」


「そのつもりだよ………。さっさと戻って来いよ」


「あいあい。んじゃねー」


 軽いなぁ………。ま、いいか。お、ちょうど鐘が鳴ったな。二限の開始だ。




「おっし、次も座学やるぞ。三限も座学やってその後は戦闘訓練やるからな。それじゃ、棒術やるか」


「おおー!棒術!教えてください!」


 スズは自分の得意武器だからかテンション上がってるな。早速、棒術使いに変身する。


「まず、棒術ってのは昔、槍とか使ってる時に槍先を折られたりした状況で柄で戦う事で編み出されたものなんだ」


「ほうほう!じゃあ私、槍使う事にしようかなー」


 お、それはいいかもな。


「棒術を使うならそれ単体でもいいが、スズみたいに槍を一緒に始めたり、薙刀なんかをするのもいいぞ。それだけで、攻撃のバリエーションってのが増えるわけだからな。さっき言った通り、槍先を折られたとしても棒術として戦うって事が出来るからな」


 全員が真剣に聞いてくれているようで安心する。さっきの剣の時もそうだが、初めて人にものを教えたりするから緊張しているんだ。


「それに、柔術の流派にも棒術が結構あったりするんだ。武器も棒だから色んな奴が流派を作ったりして型も多いしな。だから棒術は結構バリエーションが多い。相手取ると結構面倒だったりする」


 棒は長物だからな。間合いを取るのが上手かったりで攻めにくかったりするんだ。


「ヒカリが得意な武器は杖って言ってたけど、杖も杖術って分けられてるが、広義の意味では棒術の一種だったりするんだ。多分だけど、杖が得意って魔法が得意だからなんだろ?」


「はい……」


 やっぱりな。基本杖持ってるのって魔法使いだし。


「杖術ってのはまあ基本護身用だったりするんだ。棒術と違ってな。だから、ヒカリは魔法使いだけど接近されても自分の身を守れるくらいに扱えるようになろうな。一番は接近させないことだけどさ」


「はい……!」


 お、やる気になってるな。


「棒術と杖術の型とかは後で、戦闘訓練の時に見せる。剣術の方もな。型を見せるが、何もその型を覚えようとかはしなくてもいいからな。その型から自分がやりやすいように改良していいんだから。イメージが大切だぞ。こんな時にこんな風にすればって頭の中で描いていた方が身体を動かしやすいものだからな」


「はーい!」


「後は、そうだな。武器である棒とか杖が手元から無くなった場合、つまり徒手になる場合って状況も想定して柔術は出来るようにした方がいいかもな。これはみんなにも言える事だからな」


 俺の場合、変身でどうにかなっちゃうから必要ないんだけどな。というか、変身先に柔術を使うのがあるからなぁ……。


「柔術は突きや蹴り、関節技、投げ技だったり殺傷よりは護身用って感じだ。魔物に効くのかは試した事ないからわかんないが人相手ならいい武器になるぞ」


 魔物ってのは俺の果物を勝手に食べた鳥だったり、日本とかでも創作物で雑魚扱いされるゴブリンやスライムなどのことだ。


「というわけで、棒術はこんなところか?杖術と柔術も一緒だったけど。っと、時間余ったな。それじゃ、次は鞭やるか」

一応調べて書いたんですけど、大丈夫でしたかね?

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