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149.ミスコン審査②

「さあ47点という高得点が叩き出され、優勝するのはかなり厳しくなってまいりました!そんな状況でお次はこの人!」


「スズでーす!よろしく!」


 3人目はスズか。手には棒を持ってるし棒術かね。


「棒術やりまーす!」


 披露されたのは俺が教えたものだ。だが個人的に改良が加えられていてスズに良くあったものになっている。だが、これでは普通だ。高得点には繋がらないだろうな。


「はーいこれからですよー!」


 スズが突然ジャンプし、空中で棒を振り回しながら空中ジャンプを披露。からのそのまま空中ジャンプを持続して空中に留まり棒術を再開、ラストに棒二本を使っての大技でフィニッシュとなった。


「得点は……35点!空中ジャンプと最後の大技は見事でしたが先程のお二人の後ではやはり厳しかった!」


 7、7、6、7、8の合計35点。空中ジャンプは技術的に難しいからもう少し伸びるかと思ったが、ダメだったか。最後の大技、あれはスズのオリジナルだな。にしても今回見た限り教えた棒術は全てマスターしてるな。……全部マスター出来たらご褒美とか言ってた気がする。スズが覚えてなければいいが……。


「ちぇー。やっぱり地味なのかなー棒術って。あ、でもでもシン先生!ちゃんと全部マスターしましたー!ご褒美!ご褒美!」


 ですよねー。覚えてますよねー。


「はいはい。わかったからまた後でな。次の審査もあるんだから」


「はーい!」


 スズなら無理な事は言って来ないはず……。お願い、そうであってくれ……。


「はいはいお次はこの人〜!」


「どうもーエリでーす!」


 テンション高いな。


「シン先生ー!見ててねー!」


 エリが各種基本魔法を披露していく。どれも王級には届かないまでも上級の魔法であり凄いには凄いのだが……。


「結果はなんと40点!素晴らしい魔法の数々でしたが惜しいですねー!クーさんの前だったらもっと点数が高かったでしょう!」


 8、8、8、8、8の40点。高いには高いがクーには届かない。クーが本気でやったために魔法はもうほとんど何を出してもクーを超えるような点が出ないのだ。今までの一般の方ですらクーの点を出せていなかったのだから、魔法を選んだ時点でほぼ敗北が決定する。ダイヤモンドダスト以上となると同じように三種類の魔法を合わせた混合魔法か創造魔法くらいを用意しなければならないのだ。


「どんまい。魔法じゃクーには敵わないな」


「うぅー。魔法しかないのにぃー」


 そういやエリは武器持って戦わないんだっけなぁ。


「武器の扱い方でよければ今度教えてやるよ。まあこの結果なんだから授業ちゃんとやれよー」


「はーい」


 さて……。クーの点数より高いの出せるやつ、いるのかこれ……?

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