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144.開会式

「これより、開会式を始めます」


 代表生徒の挨拶で文化祭開会式が始まる。俺たちがいないうちに色々準備が進んでいた事がわかる。


「学院長のお話です」


「どうも、学院長のリーです。今回の文化祭、アカネ先生、カズキ先生が御参加出来ないという事で生徒の皆さんは大変残念な思いをしているでしょう。しかし、同じく勇者のシン先生はご多忙の中駆け付けて下さいました。シン先生が皆さんの頑張りをアカネ先生とカズキ先生に伝えてくれるでしょう。お二人が戻って来た際に参加出来なかった事が悔やまれると思われるような、そんな文化祭にして下さい。ではシン先生、お願いします」


 学院長と変わって俺が挨拶をする。


「あー、シンだ。アカネのクラスの補助教師をしてる。悪いな、アカネ達がいなくて。今日は普通の一教師として参加するからな!文化祭って事で普通に気楽に接してくれて構わない!みんなで楽しもうぜ!だが、羽目を外し過ぎず、礼節はしっかりとするんだぞー」


 あんま長ったらしく話すとみんなダレるからな。こんなもんでいいだろ。俺も校長の話が長くて嫌いだった。それをここの生徒達に味わわせる訳にはいかない!


「今回の文化祭でも、ポイント制を設けます」


 ポイント制?なんだそれ。


「一番良いと思った出し物に投票を行ってください。閉会式にてポイントの集計をし、一番ポイントが多かった出し物をした所にはご褒美が与えられます」


 ご褒美、ねぇ。一体なんだろうか。というかこれ生徒側だけか。まあ教師側はそのご褒美を用意する方だもんな……。


「なお、男女共にミスコンを開催致します。優勝の方にはポイント制で得られるご褒美と同等または同じものが得られますので、ぜひ御参加を。こちらは一般の方々も御参加可能なのでよろしくお願い致します」


 ミスコンかぁ。結構レベル高いからなぁここの生徒達。一般の人もチラッと見ると中々な人もいるし。面白そうだな。これ、出れないかね。ご褒美、貰えないかね。


「文化祭は2日間、夜行祭も御座います。ぜひ最後までお楽しみ下さい」


 夜行祭もあるのか。夜行祭って何やるんだろうな。俺は経験がないから思いつかないな。


「では、これで開会式を終わります」


 これで開会式終わりか。閉会式も楽しみだな。


「さて、まずは何をするか……」


 開会式が終わったばかりでまだ生徒達は準備中。文化祭で特に出来ることも無いんだよな。この短い時間にあれだな、文化祭楽しむ為にも精霊関係終わらせとくか。


「おーい、ヘレン。久しぶりだな」


「シンさん!お久しぶりです!」


 クラスにいるかなと思って見に行ったらいたよ。よかった。


「少し剣を貸してくれないか?セリーヌに伝えときたいものがあってな。話はその後、そっちの準備も終わったらな」


「あっはい。どうぞ」


 ヘレンから剣を渡される。精霊セリーヌが宿っている精霊の剣。変身能力で精霊に変身してセリーヌに話しかける。


(おーいセリーヌ)


(おや、シンさんですか。どうしましたか?)


(少し話がな。精霊関係は専売特許だろ?)


(まあ精霊神ですし。それで何の話ですか?)


(人工精霊の件だ)


(話は聞いていましたが、本当のようですね……)


(あぁ、流石に対処が必要になってきた。知識を借りたい)


 俺だけじゃきついからな。"アウロラ"も万能って訳じゃないし。

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