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143.学院長へのお礼

 文化祭ねぇ……。日本だとクラスごとで色々な出し物をして一般にも公開していたが、こっちではどうなんだ?


「文化祭って何やるんだ?魔法を打ち上げてるし、それなりの行事なのは分かるんだが」


「テラミス魔法学院の文化祭はクラス別での活動が主ですわ!模擬店、決闘、発表会、様々ですわね!」


「物騒なのもありなんだな。んで?マリ達は今クラスばらばらだけど何やるんだ?」


「学院長が特別に監修してくださるからクラスがばらばらですけどみんなで一つのことをしますの!楽しみにしてて欲しいから具体的に何とは言いませんわ!」


「へぇ学院長が。じゃあ礼を言っとかないとな。マリ達の活躍見せてもらおう。どうせならハナとクー、五和も連れて来ればよかったな」


 アカネが楽しんで来いって言ってたのはこれの事だったのか。さすが教員だな。始めてまだ数ヶ月の俺じゃ日程なんて覚え切れてない。


 こういう行事はクラス全員でやるからいいのだが、クーとハナ、五和は置いてきてしまったからなぁ。


「今はまだ準備ですけどこれから開会式ではですの。連れて来るなら今のうちに、ですわ」


「そうか、少し待っててくれ。すぐ戻る」


 マリにその場で待っててもらい、"転移・改"でクー、ハナ、五和を連れて来る。文化祭だという事を説明して、アカネの了承も得た。


「今日は普通に学生として楽しんで来い。物騒なのは一旦休みだ」


「精神は学生っていう年齢じゃないんですけどね」


「ハナがそうなのは今更じゃろ。私だって生きてる年でいったら学生というにはいささか年寄りすぎるぞ」


「いきなり私達が入って大丈夫なのかな?」


「問題ありませんわ!さあ!早く行きますわよ!」


 そう言ってクー、ハナ、五和がマリに連れられて行った。それを見送った俺はまず学院長室に向かう。


「失礼します」


「シンさんですか。どうしました?アカネさんの話ではまだ終わらないとの事でしたが」


「少し用事が出来まして。ですので伝言を直接聞こうかと思ったのと、お礼を言おうと思いまして」


「お礼ですか?」


「はい。クラスをまとめて文化祭の出し物をしてくださるそうじゃないですか、それを」


「あぁ、それですか。こっちはシンさんとアカネさんがいない理由を把握してますからね。それに付き合わせて行事が楽しんでもらえなかったら嫌じゃないですか。子供達には笑顔でいて欲しいですからね。だからお礼はいりませんよ」


 学院長、なんていい人なんだろうか。


「伝言の方ですが、文化祭がある、こちらには異常なし、っていうのを伝えたかっただけですよ」


「あ、そうなんですか」


 ならよかった。外の"鏡と鏡、全ては繋がる世界の鏡"も異常は無いからな。攻め込まれてはいないようだな。


「そうだ、どうせなら開会式に出て下さい。シンさんは武闘大会も勝ってますから知名度は高いですしね」


「わかりました。どうせなら文化祭を楽しもうと思ってた所ですし、いる間は教員としての仕事をしっかりこなしますよ」


「はい、よろしくお願いします」

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