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141.拘束完了

「飛べない鳥なら苦戦する要素はないわ!」


 結界を解除して、傷のせいでうまく飛べず落ちてくる魔族の鳥の翼にアカネさんが切り傷をつくっていきます。


 翼が使えないならとクチバシで攻撃してきても、攻撃範囲と顔の向きで攻撃方向がわかるため、アカネさんは苦戦しませんでした。魔法も翼を封じたので、周りの風を利用して、という事が出来ないみたいで私達の援護だけで簡単に撃ち落とせます。


 とりあえずお兄ちゃんが起きるまで拘束という事でハナさんとクーさんが魔法で物理的と加重的に動きを封じます。


「さて、シンが起きてくれなきゃどうにもならないけど……。どうしていきなり倒れてるのかしらね」


「相手が倒れて人間に戻ってる以上、シンさんが負けたようには思えませんしね……。僕達も知らない何かをした可能性もありますよ」


「隠し玉、といった所じゃろ。小僧は色々手を隠し過ぎだからの」


「シンさんならやりそうですよね……。魔法使い系メインで魔法創ってますけど、あの人何にでもなれますし」


「お兄ちゃんが気付いたら近くにいたり、魔族の人が苦しみ出したりしたので、何か一瞬で色々したんだと思います。それの反動みたいな感じだと……」


 お兄ちゃんが何出来るかは知らないけど、色々出来るのは知ってるもん。


「そう、なら時期に目を覚ますでしょうし、このまま少し待ってましょ。にしても、五和ちゃん凄いわね」


「確かに。あんな隠し玉があったなんて。流石、シンさんの妹さんといったところですか」


「い、いえいえ、そんな……」


 これも、"物質生成"っていう力があるから出来ることだしね……。


「あれは小娘の力というより……小僧の力じゃないか?」


「うん……。"物質生成"の中の『お兄ちゃん専用』っていうのが、お兄ちゃんしか使えないものを限定的に使える、みたいな感じだから……」


「なら、あれはシンさんが出来る事って事ですよね……。もうシンさん怖いですよ。私、元々敵みたいな立ち位置だったので尚更に」


「まあ小僧は仲間には力を向けんからハナも大丈夫じゃろ。それより問題は魔族の方だの」


 そうです。お兄ちゃんの話よりも魔族の方です。任されたからにはやります!


「まだ強いのがいるんでしたっけ?」


「確かね。大抵大物は早々に出てきて退場かかなり強いかの二択で、今回は後者でしょうし、気を引き締めないとね」


「攻め込むにしても敵は何処いますかね?」


「まあ、まず間違いなく人はいないでしょうね。人がいても邪神教団でしょうね」


「私達で調べるのはキツそうですよね。こういうのはやっぱりシンさん頼りです」


「小僧が何でもできる分、頼り切っている事が多いの」


「創造魔法、便利だからねぇ。とりあえず、シンが起きるまでは何も出来ないってわけね。各自周囲警戒しながら魔族の様子見とシンの様子見ね」


 そうやってアカネさん指揮のもと、お兄ちゃんが目覚めるまで、各々の時間を過ごしました。

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