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136.ユズキ戦②

活動報告、Twitterにも書いたのですが、一応ここでも。


受験のため1ヶ月か2ヶ月の間、投稿を休止します。この休止を機に投稿をやめるとかはしませんのでご安心を。ちゃんと完結するまでやります。


ご理解のほど、よろしくお願い致します。

 さて、あの状態は厄介だな。チラッとアカネ達の方を見たらあちらはまだ紫色の手で相手をしているようで、問題はまだ無さそうだ。


 対策を考えないといけない。こっちもユズキのように"アウロラ"を纏って格闘戦、というのが出来ればよかったのだが、それは無理だ。纏おうとすれば、その部分が消滅する。"アウロラ"を通さない膜もあるが、それは正確には反射しているため、膜の上から纏わせるという事も出来ない。


 元に戻す魔法もそれなりに集中力がいる上に、四肢に人工精霊を纏わせている状態で人間に戻ったら何が起こるか分からない。


「"モード・アクセル"」


 とりあえず、また同じ様に高次元格闘術をされても避けられないため、速度を上げる。


 この魔法は身体能力の速度の他にも反応速度や脳の処理速度など、全ての速度を上げてくれる魔法だ。その分、長く使うと身体に痛みが走るが。


「さてと、この現状をどうやって好転させようか」


 まずは人工精霊の使用を止めないといけない。無尽蔵というわけではない筈なので、時間をかければいいが、そうすればアカネ達の危険が増す。


 次に動きを封じなければいけない。元に戻す魔法を確実に当てるために。拘束は人工精霊を抑えれば比較的容易に出来そうだと思っている。各々がそれぞれ強力な魔法を持っていたりするが、結局は人工精霊に頼りきっているからだ。


 この二つをこなせればいいわけだが、いかんせん手札がない。強さを侮っていた訳ではないのだが、こんな戦い方をしてくるとは思っていなかったのだ。記憶の方にはこんな戦い方をしていなかったのだから。


 打開策としては創造魔法で即興で魔法を創りあげる他ない。だが、創造魔法は創り出すと疲労が溜まる。


「まあ、やるしかないんだけどな」


 疲労が溜まろうが踏ん張ればいいだけだ。攻撃を避けながら創造魔法で魔法を創る。


「"絶・精霊領域スピリットサークルエンド"」


「なっ……何をしたのです!?」


 新たに創り出した魔法の効果はずばり精霊との繋がりの断絶。人工的で"狂化"していようともあれは立派な精霊だ。使用しているのなら、使用者と精霊には確実に繋がりが生まれる。その繋がりを絶つのがこの魔法だ。


 領域と名前に付いているが、これは対象選択型であって展開型じゃない。つまり、掛けられたらこちらが解除するまで精霊を使役する事が出来ないというわけだ。


「"モード・アクセル"解除っと。さて、人工精霊がないならそれほど手こずる事もないだろう」


「……舐めてくれますね。精霊なんて手札の一つに過ぎません。見せてあげましょう、本当の力を」


 ユズキの身体がバキボキと嫌な音を立てる。翼はあれどまだ人型を保っていた身体は徐々にその姿を変えていき、4足歩行の背に翼を生やした1匹の獣となった。


「さぁ、始めましょう?」

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