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132.情報共有

「これくらいかね」


 内部にいたであろう人間全ての情報を得ることが出来た。その際に情報を貰った事に関しての記憶は消してあるので、特にバレる心配はない筈だ。


(私、必要なかったの……。最近、付いていくだけが多い気がするんだが……)


 まあ、クーは保険だしなぁ。もし俺に何かあってもクーならどうとでも出来るだろうし。


(信用されてるのは嬉しいがなぁ……)


 ま、そんな事はいい。さっさと神殿を脱出してアカネ達と合流する。神殿から離れていたアカネ達は誰にも見つかる事はなかったようで、皆無事だった。


「全員いるな。すぐここから荒野に行くぞ。その後情報を共有する」


 "転移・改"で荒野に移動し、"自己空間(プライベートルーム)"を使用して外界と遮断し、神殿内で得た情報を伝える。


「エウリアにいる人達全員が邪神教団の人、なの?」


「ああ」


「でも私、エウリアには何回も入ったりしたわよ?でも何もされてない」


「洗脳をしていたらしいが、加護が働いたんだろ。直接手を下すにしても、普通の人間相手なら聖剣があれば遅れを取っても一発なんだし。邪神教団が聖剣の情報を知らないはずがないだろうから、アカネには何も出来なかったんだろうよ」


 加護の力が俺にはあまり分からないが、身を守るような事というのはわかっている。アカネは加護を持っていると自分で言っていたし、それのおかげだろう。


「基本どこにいるかはわかったよな?これから手分けして潰していくぞ」


 邪神教団は全員潰す。情報は取れるだけ取る。元日本人がどれだけいるか分からないが、そいつらは出来るなら元に戻す。今はこれくらいだろうな。


「五和は俺と一緒だ。ハナはクーと、カズキとアカネは個別で頼む」


「わかったわ」


「わかりました」


 五和とハナは一人にさせる訳にはいかず、付けるなら万能な俺とクーでいいという判断だ。それに、相性の問題もな。


「カズキは"転移"使えないんだっけか?」


「はい。使えるのは基本4属性のうちの水と風だけですね。後は精霊術で何とかしてたので」


 ならカズキは送っていくとするか。


「あ、シン。魔剣作って欲しいんだけど」


「今からか?」


「うん。私がエウリア受け持つからお願い。街一つ邪神教団っていうならいてもおかしくないからね。念のために」


 確かにいてもおかしくないか。"アウロラ"を使用させるにも魔剣は数用意しておいた方がいいな。


「6属性分の魔剣は残ってるか?」


「残ってるわ」


 なら一から作るのはやめだな。数揃えるだけなら"贋作師"で十分だ。


「出してくれ」


 6属性の魔剣を出してもらい、その一つ一つを"贋作製造"で何本も作り出していく。


「今作ったのは全部贋作だ。真作であるその6本より性能とか低い。だが、"アウロラ"発動くらいは出来るだろうから使うなら贋作から使ってくれ」


「わかったわありがとう」


 これで準備は大丈夫かね。さあ、始めようか。

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