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113.学院長へ説明

 創造魔法で色々と魔法を創る予定だったが、学院長に呼び出しを受けた。


 理由は当然ユグシルとエネドラである。奴らは一体何なのか、目的は何なのかなど事細かに聞かれたが、こちらも分からないことが多く、あまり説明は出来なかった。


 この情報をどうするかと聞いたところ、とりあえず現場にいた教師全員には話すらしい。生徒の方は話しても恐怖心を煽ることになるだろうし、噂として拡散されてしまう可能性もあるため控えるそうだ。だが、目撃はされているから噂はある程度流れてしまうだろうとの事。


「全く……。一応学院長何ですからそういうのは話してくれておいた方がありがたいんですよ?」


「すみません……。相手の目的が分からない時だったんで……。もし話したら狙われる可能性が出るかもと思って話せませんでした」


 今は奴ら自身がハナを狙っていると明言している。もしかしたら嘘で違う人を狙っている可能性もあるが、だとしたらユグシルが俺を封じていた時にエネドラが確保に動いていたはずである。奴らの目的はハナできっと間違いないのだろう。


「相手をするのはシンさん、アカネさん、クーさん、カズキさん、ハナさんだけでいいんですね?」


「はい。正直、それ以外の人が相手をすると確実に殺されるでしょうから。あいつら創造魔法を使いますし」


「……創造魔法ですか。使える者はほとんどいない魔法を創り出す魔法……」


「俺とハナも使えますけどね。その他に、ちょっと怪しいものを見たんで絶対に相手して欲しくないんですよ。相手をしたから分かりますけど、俺やアカネでさえ勝てるかどうかって感じですから」


 エネドラをあそこまで追い詰める事が出来たのは条件が揃っていたからだ。俺とハナどちらかが欠けていればあそこまで優位に立つ事など出来なかっただろう。


 エネドラを相手にする場合、ハナの重力負荷はほぼ必須だ。でないと素早過ぎてまともに相手が出来ない。アカネならどうにか出来るかもしれないが。


「そうですか……。では、シンさんを含めた先程の5名は学院で時間を潰している暇などありませんね。特別措置を取っておきますから勝てるよう努力をしてください」


「ありがとうございます」


 まあ学院長としては俺たちが学院にいると、また奴らが学院に来るかもしれないから少し離れてくれって事だろう。俺にも学院を思う気持ちはそれなりにある。この申し出を快く受け取る。


「あ、ちょっと確認なんですけど、クラス決めって結局どうなります?まだあの時勝者宣言してなかったはずですけど」


「そうですね……。今度、ハナさんとマリさんで一対一でもしてもらいましょうか。他の生徒は全員ダウンしてましたけど、マリさんは出来そうてしたからね」


 あわよくば五和のクラスを自分の所へ、と思っていたのだが、マリとの一騎打ちになるようだ。……まあ、マリとハナなら今のところはハナの方が強いから大丈夫だろう。奴らを相手にするからハナにはこれから更に頑張ってもらうんだが。


「あ、どれくらいかかるのか分かりませんけど、一応1ヶ月毎に顔出してくれませんか?」


「あ、分かりました。けど、そんなかからないと思いますよ」


 あっちにとっては時間をあける必要が無い。今の時点であっちの方が勝てる見込みは高いのだから。


「まあ、一応って事で。それと、その間、生徒をそれぞれのクラスに分けても構いませんよね?」


「こちらの問題ですからしょうがありません。すみません。こんな事になってしまって」


 学院長の問いに答えたのはアカネだった。いつの間に入って来たのだろうか。


 それにしてもクラス解散か。まあ教師二人がどちらも学院から距離を置くのだからしょうがないっちゃしょうがないか。


「いえいえ。一応言っておきますけど、アカネさんが戻って来たらちゃんと生徒達のクラスは元に戻しますから安心してください」


「ありがとうございます」


 それなら安心である。まだまだ教えなきゃいけない事が沢山残っているからだ。ヘレンには教えるのを少し待ってもらわないといけないだろうな。


 それにしても、なぜアカネはここまで学院長に対して腰が低いのだろうか。最初会ったときからそうだった気がするが、何かあるのだろうか?

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