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4  さぁこれからが転生人生の始まりだ!

明らかに生った、トモルシードの魔法属性。レベルが低くとも努力でナントカしてやる!!

俺が、配下達を解雇しホッとして居れば…


「これから、トモルシードさんは

どの様にして冒険者へと成るおつもりですか?」


ソフィーシア様に問われた。

俺は、素直に今の自分自身の考えを話す。


「朝方少し運動して、

自分の体力の無さに気づいたので……


基礎体力の向上と魔法学を学ばなければ、

話しに成らない

と今は考えています。」


そう答えれば


「それならば、最初は魔力適合をしてからが良いでしょうネ。」


俺は、トモルシード少年の記憶にあった事柄を思い出した。

しかし、どの様にするのか?までは解らずに


「魔力適合とは、どうすれば出来るのですか?」


とソフィーシア様に問うしかなかった。


「本来ならば、母親か兄弟が付き添い城内の教会で、

適合検査を受けるのが一般的なのですが?」


困り顔で、そう告げられたが俺は、内心焦った。


トモルシード少年の記憶には無いし

母親は既に他界しており、

兄であるルシファードは母親と同じ病で面会謝絶なのである。


「本来という事は、他にも方法が在るという事ですか?

ソフィーシア様!?」


と真剣に問う。


「あるには、あるのですが…残念ながら王妃である私では、トモルシードさんと血縁関係ではありませんので…

城内の教会には同行出来ません。


しかしながら、娘のルシーシアはトモルシードさんの異母兄妹ですから、

城内の教会に同行出来ます。」


その事実に、俺はルシーシアに目線を向けて


「助けてくれ!

 ルシーシア!」


と頭を下げて頼み込む。


「何を言うのですか?

先に命懸けで私を助けてくれたのは、

トモルシード兄様ですよ。


何だって協力するに決まっていますよー!」


ルシーシアは、その顔を紅く染めながらハッキリと断言した。


「ルシーシア!ありがとう。それと、

アドバイスと説明に感謝致します。

ソフィーシア様。」


こうして直ぐに、城内にある教会へと向かった。

荘厳華麗な教会に入れば、司祭らしき人物に


「本日は、何様でしょうか?」


と問われて、ルシーシアが王族らしく答えた。


「第4王子トモルシード兄様の魔力適合鑑定検査に訪れました。


適合鑑定室に案内しなさい!」


司祭は、深々と御辞儀をしてから、案内しある部屋の前で止まると


「此処からは、トモルシード王子御一人で入室して頂きます。


ルシーシア王女は、こちらに座られて、お待ち下さい。」


俺は、司祭に言われた通りにその部屋の中に入れば、

12本の柱の中央に台座があり、

その台座には文字が浮かんでいた。


この台座の上に両手を置きなさい。


と俺は指示通りに自分の両手を台座の上に置いた。


すると12の柱全てが、虹色に耀き始めた。

そして徐々に、柱1つ1つにレベルが浮かんで来た!


しかしながら、その数字はどれもが1〜3であった。


俺は、柱が虹色に耀き始めた時のワクワク感が………


そのレベルの数字を見た途端に、消え去った喪失感に打ちのめされながら………

部屋を出た。


ガックリしたまま部屋から出てきた俺に対して、

ルシーシアも何かを察したのだろう。


「私もジルルシーク兄様より1つ柱の色が足りませんでしたょ。」


と慰められたが、

一瞬で俺は

エッと思考がフル活動し始めた。


柱は12柱全てが輝いていた!


ルシーシアは兄である第3王子より1つ柱の耀きが少ないとハッキリ俺に言ったではないか!!!


って事は俺は全属性の魔法に適しているが、

レベルが低いだけなのでは無いのか!?


黙り込む俺に………


「これからですよ!

トモルシード兄様!

私は柱が蒼く輝きましたから、

水や風の魔法に特化しているらしいですけど………


あっ今の話は、お母様には内密にして下さい。

本当は、属性の話は家族内でもタブーらしいのです。


お母様に叱られてしまいますから……フフフッ」


と笑いながら話してくれた。

俺は、ルシーシアを部屋まで送ると

直ぐに王国図書館へと向かった。

これから始める魔法学。

乾いたスポンジが…

水を吸い込むように魔法を理解して行きながら

体力強化に励むトモルシード!

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