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龍神様はムべの香りがお好き   作者: 鈴音あき
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次に龍がこの不思議な生き物たちの変化に気づいたのは、季節がいくつ変わったときだったのかは分からない。


それくらい随分時が流れていた。


その者たちが身振り手振りが主だったやりとりが、それぞれの鳴き声で物事を伝える為の言葉となった。


この生き物たちは、自分が伝えたいことが簡単な言葉から難しい言葉や文章を紡いでいく。


言葉の数がたくさん増えていくのを、龍はやはり面白そうに眺め、その者たちの言葉を聞いていた。


その者たちは自分たちの事を『人』と言う。


なので龍も、その者たちの事を『人』として覚えた。


龍は人を見るのがますます楽しくなり、いつも人のやり取りを眺めていた。



小さな人は子供だと学び、大きな人は大人だと覚えた。


そして男女の性があることも知った。


子供を見ては、遊びの楽しさや遊びながら大人の真似をして成長していく様を学ぶ。


大人を見ては近づいて、食べ物をどうやって探しどんな食べ方をしてどんな味なのかを聞いていた。


人の言葉にはたくさんの意味があると知り、龍も言葉を理解して、人が何を考え生きようとしているのか知ろうとした。

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