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ちょっとナニかが違う世界  作者: 須美音
1/13

01

会社帰り、いつもならまっすぐ家に帰るところだが公園のベンチで一人コーヒーを飲む

数秒間目を閉じて一息ついて目を開けると、見慣れたはずの景色が少し違うことに気づく

あったはずの建物が無かったり、無かったはずの建物もあるが変わらない建物もある。

先ほどまでいたはずのカップルらしき男女もいない。

この一瞬に何が起こったのだろうと考えていると


「あら?あんな所に男子が一人で」


向こうから男達が近寄ってくる


「ねぇあなた、こんな所に男子が一人でいると女子にナンパされちゃうわよ」


「えっ? 女子にナンパですか??」


容姿に自信がないわけではないが、今までナンパなどされた事はない

このおねぇのような風貌のおっさんは何を言っているのだろう。

そんな事より今は突然変わった風景の方が重要だ。


「男子なのにこんな時間に一人でこんな場所にいるなんて、何かよっぽどの事があったのね・・・

 とにかく場所を変えましょう」


「えっ? 場所ですか?」


「ええ、そうよ、あそこのお店でお話しましょ」


この人達に何かされそうで怖い。

一刻でも早くこの場を立ち去ろう。


「すみません、ちょっと疲れたから休んでいただけなので」


「もう帰りますので、ご心配ありがとうございました」


「そう・・それじゃ気を付けてね」


軽く会釈をしてその場を立ち去り自分が住んでいるマンションに向かう。


マンションが何か違う気がする・・・

試しにカギを差しドアを開けようとしたが開かない。

不安が段々と現実に・・・


次の日


会社に到着


会社はあった。あったが・・・

知らない人だらけ・・・


一旦会社を離れて会社に電話しても繋がらず・・・

現実を受け入れるしかないが、住む家も仕事も無い

途方に暮れて歩いていると、何やら聞き覚えのある声が聞こえてくる


「あら?あなた、昨夜の?」


昨夜に公園で会った人だ。


「また会ったわね、これからお仕事かしら?」


「いえ、ちょっと・・・」


どう説明していいのかわからず言葉が濁る


「アタシこれから仕事なんだけど、困ってるならお店で話を聞くけど、どうかしら?」


「・・・」


正直ちょっと怖いけど、このまま何もしないわけにもいかないので、ついて行く事にした。


「有難う御座います。時間を余していたので・・・行きます」


こうして、ある意味ちょっと怖い風貌な謎のおっさんと、お店とやらに行く事になった。


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