1月19日 下田那奈
昨日、矢田と話をしてみて、あの日のことを後悔した。なぜ、あの時、あんなことをしてしまったことなのだろうか?私も、あの日の真相を完全に知っているわけではないから、余計不安になっていた。
瀬戸「どーした?」
私 「あー、別に」
カフェで、私たちは、話をしていた。
瀬戸「絶対、なんか考えてたでしょ?」
私 「まぁ、悩みは、たえないからね」
瀬戸「そりゃあ、大変だ」
明日花は、リハビリがだいぶ進んだようで、だいぶ動けるようにもなってきた。
私 「明日花って、私たちた4人以外で仲良い人いる?」
瀬戸「仲良い人かぁ」
私 「私だったら、和田くんとか」
瀬戸「和田くんと仲良いんだぁ」
和田は、私たちと同じ八代南中学校出身だ。
私 「そうなのよ。明日花は?」
瀬戸「八代南中?」
私 「うん」
瀬戸「やっぱり、健太郎になるかな」
健太郎は、私も小学校から高校まで仲良くしている野球部だ。
私 「それは、知ってる。もうちょっと意外なやつ」
瀬戸「うーん。誰だろうな。八代南中じゃないけど、那奈だったら、仲良いよ」
私 「那奈?」
誰だかわからなかった。
瀬戸「うん。ええと、八代北中かな」
私 「誰?」
瀬戸「知らないー?」
私 「全く、思い当たらない」
瀬戸「ハハハ。んーとね、名字なんだっけなぁ」
あまり、聞いたことがないから知らないのか?それとも名字で呼んでいる子なのか?
私 「それ、聞きたい」
瀬戸「全然、思い出せないや」
瀬戸は、カバンからスマートフォンを取り出した。
私 「んー、誰だろうな。篠木さんじゃないよね?」
瀬戸「違う、ショートカットで明るい子」
私 「寺崎!!」
瀬戸「違うー」
私 「んー、宮城?」
瀬戸「違うな」
瀬戸は、スマートフォンをいじりだした。
私 「あたらんなぁ.有名な子?」
瀬戸「たぶん、有名だと思うよ。今は、4組かな」
私 「4組かぁ。誰だろう?」
瀬戸「この子だよ」
瀬戸は、スマートフォンの写真を私に見せた。
私 「あっ、これ下田だ」
瀬戸「知ってる?」
私 「知ってる、あんまり話したことないんだけど人気者だよ」
瀬戸「そうなんだね」
下田といえば、あの日のことを思い出す。あの日の、八代北のメンバーには、いなかったはず。でも、なんであそこにいたんだろう?




