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3月30日 1人

 優聖は、今日も野球に行っていた。ちょうど春休みに入っているから好きにやればいいのだけど、お母さんは心配で仕方がないみたいだ。親になったことない私にはわからないい気持ち。


 お母さん「ちゃんと見といてよ」

 私   「知らないよ。アイツ、自由にするから」


 優聖への不満をぶちまけた。


 お母さん「それも優衣なら見とけるでしょ?」

 私   「私のせいにしないでよ」


 いつの間にか、私はイライラしていた。


 お母さん「優衣のせいにはしてないわよ」

 私   「してるでしょ」


 話し方に納得がいっていなかった。


 お母さん「優衣は大学行くんだから、見れる分だけでいいわよ」

 私   「もう、ホントに見れるところしかできないんだからね」


 優聖の面倒が見たくないわけではないけど、いきすぎると私の人生もあるんだし。


 お母さん「わかってるわよ。優衣は、1日に入社式でしょ?」

 私   「そうだよ」


 話を変えたお母さんがどこかぎこちなかった。


 お母さん「まずは、大学に慣れることが最初だよ」

 私   「わかってるよ」

 お母さん「入社式の準備はできたの?」

 私   「うーん、、、、。どうだろ」


 正直、大学に行くという感覚がないというのが本音だった。


 お母さん「スーツ準備しときなさいよ」

 私   「うん」

 お母さん「いつからなの?授業は」

 私   「7か8じゃなかったっかな?」


 正直、いつからかなんか覚えていない。


 お母さん「瀬戸さんは?」

 私   「明日花がどうしたの?」

 お母さん「体調は、よくなったの?」

 私   「まぁ、少しは。でも、完治したわけじゃないよ」


 正直、この話はしたくなかった。優衣が苦しんでいる姿を思い出したくない。


 お母さん「また、会ってあげなよ」

 私   「別に会ってないわけじゃないよ。この前も連絡とってるし」

 お母さん「なら、いいけど。優聖もあなたも1人で生きていけるタイプじゃないんだから」


 1人で生きていけるタイプ?そんな人なんているのだろうか?お母さんの言い方だと、ちゃんとしないけといけないのだろう。


 私   「わかってるよ。それくらい」

 お母さん「そうなの?」

 私   「うん。自分が未熟なことは自分が一番理解してる。だから、いろいろ嫌になるのよ」


 毎日生きていくのは簡単ではないのだ。

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