3月17日 仕事
優聖の足音で私は起きた。今日は、野球の練習が有るのだろうか?いつもよりも余計にドタバタしているように感じた。
ー3月14日ー
私 「何時?」
真波「えっーとね、、、、、、。17時だね」
スマホを見ると、たしかに時刻は17時をさしていた。15時くらいからきていたから、約2時間が経過しているみたいだった。
私 「もう、そんな時間なんだ」
真波「そうそう。早いよね」
早いのか遅いのかはわからないけど、想像以上に真波が優しく受け入れてくれるから心地よかった。
私 「お母さん、そろそろ帰ってくる?」
真波「お母さんは、18時くらいにならないと帰ってこないよ」
私 「へー、そうなんだ」
ここ3年間ほど、真波のお母さんに会ってない気がする。昔は、真波の家に行くと、とても優しくしてくれた記憶があった。私たちが遅くまで話していても、まったく嫌な顔一つすらしない。さすが真波のお母さんだった。
真波「優衣も帰ってくるまで待ちなよ」
私 「うん、わかった。お母さん、たしか幼稚園の先生でしょ?」
昔、真波と一緒にいった職場見学では、いろんな子どもから好かれているお母さんがいたのだった。
真波「うん。結構、残業多いらしいよ」
私 「へぇー。そうなんだ。真波は、幼稚園の先生とか興味ないの?」
真波は、少し表情を変えた。
真波「ないね。私、子ども苦手だし」
私 「そうなの?」
私の中では、子どもが好きなイメージが真波の中にはあった。
真波「あんまり小さすぎると、どうしたらいいかわからなくなるから」
私 「それは、わかるかも」
真波が言っているのは、2歳とか3歳のことだろうな。
真波「5歳くらいからだと、上手に扱えると思うけどね」
私 「ハハハハ。それじゃあ、ダメじゃない」
真波「ダメじゃないから」
何がダメなのかはわからないけど。真波は、会話から幼稚園の先生にはならないだろうというのがすぐにわかった。
私 「ダメではないね」
真波「優衣は、将来やりたい仕事ないの?」
私 「仕事かぁ。考えたことがなかった」
言葉につまり、天井を見つめた。
真波「なんかやってみたいこととかは?」
私 「それだったら、私はお花屋さんになりたいかな」
真波「お花屋さんかわいい」
真波は、私にとってお花屋さんに似合っていると思っているのか。




