3月13日 モヤモヤ
昨日、矢田と話をしていて、少し考え方が変わった。やっぱり、話をしてよかったと思った。いい気分転換にもなった。真波と真剣に向き合って、それでもダメなら諦めたらいいやと思えるようになったことはよかった。
ー3月12日ー
私 「私、どうしたらいいのかな?」
矢田「うーん。素直に言ってみたら?」
素直に言うことは、最も得意であるが最もリスクがあることを経験していた。
私 「素直にかぁ、、、、、」
矢田「もしかして、怒らせると思ってるでしょ?」
痛いところをつかれた。
私 「うん。それで、怒らせたことあって」
矢田「そんなの気にすることないよ」
私 「えっ?」
意外な返答だった。
矢田「真波は、そんな昔のこと気にするタイプじゃないし」
私 「そうだけど」
たしかに、真波は、そういうことを後から言ってくるタイプではなかった。
矢田「そんなに不安だったら、私に賭けてみなよ」
私 「かける?」
ここに来て、そろそろ1時間が経過しようとしていた。
矢田「だって、私の言うことが信じられないってことでしょ?」
私 「そんなことないよ」
同意することはできない。仮にも、私の前にいるのは、"BIG3"の矢田颯希なのだから。
矢田「私、自信あるんだ」
私 「なんであるの?」
不思議に思った。
矢田「だってさ、私より真波の方が付き合い長いでしょ」
私 「うん」
その通りだ。
矢田「だったら、真波が田中さんの性格知らないなんてことありえないと思うんだよね」
なるほど、そういうことか。私が何を言っても、許してくれる。それが、私と真波の信頼関係と言いたいのか。言いたいことはわかる。けど、それが本当かどうかはわからなかった。あくまでも、矢田の考えだ。
私 「まぁね」
矢田「たぶん、田中さんが思っている以上に、真波は私たちの上を超えていくと思うよ」
スマホに連絡がきたのがわかった。
私 「そうなの?」
矢田「もちろん。だって、高田真波だよ?」
BIG3に尊敬される真波は、改めて凄いんだと思わされた。
私 「わかった。じゃあ、ちゃんと話してみるよ」
矢田「うん、それがいい。なんかあればいつでも言ってよ」
私 「ありがとう」
どこか心のモヤモヤが晴れたような気がしたのだった。




