表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/80

3月5日 呼び出し

 急遽、呼び出した健太郎だったが、いつもと変わらないみたいだ。安心した。


 健太郎「どうした?」

 私  「真波のことよ」


 いきなり呼び出した健太郎には申し訳なかった。それでも、聞いとかなきゃと思っていた。


 健太郎「おう、どうした?」

 私  「この前、明日花に会ったけど知らないって言ってたよ」


 問い詰めた健太郎の反応は、どうだろうか?


 健太郎「そうなんだ」


 あまり、変わらない。


 私  「何か知ってるんじゃないの?」

 健太郎「俺が?」

 私  「うん」

 健太郎「知らないよ」


 認めてくれない。


 私  「ホントに?怪しい」

 健太郎「高田さんに会って聞いたことを伝えただけだよ」

 私  「うそー」


 やっぱり信じられない。今までのことがホントなんて。


 健太郎「そんなに怪しいのか?」

 私  「そうだよ」

 健太郎「何か疑われてる感じ?」

 私  「うん」


 自分が疑いをかけられていることを理解した様だ。


 健太郎「何を疑われてるんだ?」

 私  「真波から何か言われたんじゃないかってね」

 健太郎「何言われたんだよ」


 今日は、最近より表情が柔らかかった。


 私  「知らないよ。私いないんだから」

 健太郎「じゃあ、わかんねぇじゃないか」

 私  「まぁ、そうだけど」


 確信をつかれてしまった。健太郎の言う通りだ。


 健太郎「そんなに知りたければ直接聞けばいいのに」

 私  「いや、無理だよ、それは」

 健太郎「なんで?」


 問いに上手く反応した。


 私  「だって、気まずいし」

 健太郎「そうなの?」


 この前も言った気がするけど。


 私  「うん。でも、どこかで話さないといけないなって思ってるんだよ」

 健太郎「じゃあ、俺がセッティングしてるやるよ」


 食い気味に返信きたので言い返した。


 私  「やっぱり、かかわってるじゃない」

 健太郎「ちがうわ。今からやってやるんだよ」


 必死に話している感じが強かった。


 私  「あやしいな」

 健太郎「じゃあ、今日中に、優衣と明日花と高田さんに連絡入れるから、後は三人で呼べよ」


 三人に連絡しても、このあと上手くやれる自信がないな。


 私  「うーん」

 健太郎「なんだよ、それ」


 結局、私たちは、会って和解するしかないということだ。外で言うのではなく、面と向かうことで何かが変わるということなのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ