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3月2日 見積もり

 私は、バイト出勤の初日だった。ゆっくりと歩きながらこれからのことを考えていた。


 ー2月28日ー


 私  「ひいちゃう?」

 健太郎「うん。俺ら自身がBIG3を大きくしてるんじゃないかって思うんだよ」


 BIG3。そんなの、名前から大きいでしょ。ここから、思ってしまう。


 私  「あー、なるほど」

 健太郎「わかる?」

 私  「つまり、私たちが高く見積もり過ぎてしまっていることだね」  


 あんな3人いたら、もう無理って思ってしまうよ。


 健太郎「そういうことだね」

 私  「でも、そうしちゃうんだよね」

 健太郎「わかるよ」


 同意してくれた。


 私  「ほんと?」


 疑問に思う。


 健太郎「ホントだよ。俺は、高田さん以外深くかかわったことはないからBIG3に関してはわからない。けど、野球部で言えば、橋本とか八幡とか凄いんだよね。でも、それって俺が二人を高く見積もってしまってたんだよなと引退して思ったよ」


 たしかに今の話はBIG3だけど、人によってはそれは変わるのか。


 私  「すごいね、気づけて」

 健太郎「でも引退してから気づいても仕方ないよ」


 気づいたのが遅い。でも、それが健太郎らしい。


 私  「まぁね。でも、気づけてよかったね」  

 健太郎「どうだろうね。優衣はどうなんだ?」


 健太郎の質問は、何をさしているのだろうか?


 私  「何が?」

 健太郎「比較すること多いの?」

 私  「そうね。やっぱり、真波たちとかは気になるよね」


 一番近くにいて遠い存在。それが高田真波だ。


 健太郎「五十嵐さんとか土屋さんとか?」

 私  「そうね」

 健太郎「優衣は、負けず嫌いだもんね」

 私  「そうそう」  


 私のことは、よくわかられている。嬉しいのか、嬉しくないのか。自分ではわからない。


 健太郎「負けたくないよな?」

 私  「うん」

 健太郎「そう言えば、瀬戸は元気してるの?」


 瀬戸明日花。私たちの共通の知り合い。元気していると思いたい。


 私  「手術したんだよね?」

 健太郎「らしいな。最近会えてないから会いたいな」


 健太郎も会ってないんだ。


 私  「今度三人で会う?」

 健太郎「いいね。設定してよ?」

 私  「いいよ。また、連絡してるみるよ」  

 健太郎「ありがとう」


 この三人で会うなんて、中学以来だ。この後も、健太郎と話が続いたのだった。

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