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2月27日 準備

 弟である優聖の一件がひと段落し、私は自分のことを再び考えることができた。今日は、午後から、明日花とランチに行く。私は、そのために、準備をしているところだった。クローゼットの中からお気に入りのワンピースを取り出した。少し寒いかなと思ったけど、どうしても今日はこの服が来たかったのだ。私が取り出した服は、淡い水色の花柄。私のショートカットの髪の可愛さを引き立てる一着だと思っていた。

 私は、さっきまで着ていたパジャマをハンガーに戻し、取り出したワンピースをベッドの上に広げた。私は、ハンガーにかけたパジャマと一緒に他の洋服たちを眺めていた。こうして見ると、私の服は明るい色が多いな。なんか、自分とは違うような気がしていた。真波や実咲が着るのであれば、なんとなく理解できるけど。自分だとなぁ、、、、、、、。

 私は、ファッションが好きだけど、センスがあるとは思っていなかった。普段、洋服を買う時は、ワクワクして衝動的に買ってしまい、後で似合わないなんてことは多々あった。出かける前は、今日どんな服を着て行こうかな?と意気揚々としているんだけど、鏡の前で服を着た私を見るとやっぱり似合ってないといつも同じ服になるなんてことはよくあった。

 私は、ワンピースの下に、白いレースのブラウスを着ることにした。少し小さくなってしまっているけどまだ大丈夫だと思っていた。ブラウスをハンガーから外し、ワンピースの上に重ねてみた。うん、なんか違うなぁ。自分の納得いく服装にならない。しかし、時計を見ると、急がないと間に合わないことに気づいてしまった。もう、いいかな?これで。自分を落ち着かせるために、大丈夫と自分に言い聞かせた。

 急がなきゃ。慌てて、次のヘアスタイルをセットし始めた。今日は、編み込みにしようと思っていた。鏡の前で髪を結いながら、時間が気になる。私は、手際よく髪を編み込んいく。急いでいたこともあってか、思ったよりも短時間でできそうだった。最後に、お気に入りのヘアピンで留めて完成となった。これなら、なんとか大丈夫だろう。鏡の前に映る自分を見ながら、ニヤっとしてしまった。

 私は、机の上に置いてある化粧ポーチを取り出した。最後は、メイクだ。これもまた時間がかかる作業だ。まずは、ファンデーションを顔全体に塗る。もう、時間がないからテキトウだ。コンシーラーでクマを隠し、アイシャドウをまぶたに塗る。もう、雑な感じだが時間がないから仕方がない。ブラウン系のアイシャドウを選んだ。アイライナーでまつ毛の際を強調し、マスカラを塗って、メイクを完成させたのだった。

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