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2月14日 チョコレート

 買ってきていたスーパーのチョコを取り出してまな板の上のに置いた。同時にスマホも取り出した。スマホの画面には、生チョコの作り方がかかれており、スクロールしながら全体に目を通していた。生チョコって意外と簡単なんだな。少し喜びをかみしめながら、包丁をもった。

 水道水を出して、包丁に水を当てた。そして、チョコレートを包丁で細かく刻んでいく。細かく切るのは意外と難しい。力の入れ加減が難しくなる。細かく切っているつもりだけど、思っているサイズに切れない。長ネギをみじん切りにするように包丁を入れていく。

 私は、キッチンの下にあるボウルを取る。そして、同時に鍋を加熱していく。次は、湯煎で溶かす作業だ。ボウルに、さっき切ったチョコレートを入れていく。使い終わったまな板は、水道水で洗い流した。

 チョコレートを入れたボウルは、鍋の上におき、低い温度でゆっくりと加熱していく。チョコレートが溶けるまで、時間がかかりそうだ。中指でスマホをスクロールし始めた。そうなんだ。チョコレートは温度が上がりすぎちゃうと、油脂分が分離していくらしい。分離したらどうなるんだろうな?

 疑問をもちながら、鍋のチョコレートを見つめる。分離したら、パサパサした食感になってしまうらしい。湯煎の温度は、50℃以上にしないほうがいいのか。ガスの強さを見極めながらゆっくりと溶かしていく。

 だんだん溶けていくチョコレートを見ながら、生クリームを冷蔵庫から取り出し、注ぎ口を開く。少しずつ入れていく。茶色に白色が混ざり、茶色が薄まっていく。ゆっくり混ぜていくと綺麗な色に変わってきた。

 私は、ラップを出してパットにひいていく。このくらいのサイズだったらいいだろうか。さっきのチョコレートをラップに敷いたパットに流しこんでいく。ドロドロとしたチョコレートがパットに入りこむ。

 後は、冷やして固めたら大まかに完成だ。今日は、朝からチョコ作りに励んでいた。別に彼氏がいるわけでもないから作らなくてもいいけど、明日花と実咲に渡したいと思ったから作っていた。もし、彼氏とかいたらもっと緊張して作るんだろうな。

 私は、使っていたボウルや鍋を洗いながら考えていた。結局、一人暮らしはしないことにしたが、これまで以上に友だちも会わなくなっていく。当然、その分、新しい出会いもあるのだろう。それでも、納得したかたちで大学に行きたいと思う気持ちが強くなっていた。

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