2月12日 恋バナ
お母さんが家に帰ってきたから、スマホを持って2階の自分の部屋へと歩いて行く。もう、17時かぁ。通りで、お腹が減ってきたころだ。
明日花「暇だねぇ。優衣も」
私 「えっ、そう?」
昨日に続き、今日も明日花と話をしていた。今日は、電話だ。
明日花「暇でしょ」
私 「まぁ、受験も終わったしね」
スマホをスピーカーに変えた。
明日花「私は、そんな暇じゃないんだから」
私 「そう言わずにさぁ」
明日花は、何をしているんだろうか?
明日花「わかったよ。じゃあ、今日は恋バナを聞くよ」
私 「やったあ。ハハハ」
昨日、恋バナをたくさんできなかったから今日は恋バナをすると決めていた。
明日花「みんな付き合ってるの?」
私 「まぁ、わりと付き合ってるかな」
私も付き合ってないからあんまりわからないけど。
明日花「BIG3は?」
私 「みんな付き合ってるけど、真波以外は他校だよ」
真波ねぇ。
明日花「そうなんだ。で、真波が付き合ってるのが、優衣が好きだった人なんでしょ?」
そう。それが橋本涼太だ。私は、部屋を暗くしながら、明日花の話に耳を傾けた。
私 「そうなのよ。なんでとるかなー、、、、」
明日花「とったというか、その相手が真波を好きになったんでしょ?」
私 「そうだけどー」
その通りだ。真波は何も悪くない。でも、どうしても嫉妬してしまう。
明日花「たしか、橋本くんだっけ?彼野球部だよね?」
私 「そうだよ」
明日花「野球部は、付き合ってる子多いんじゃないの?」
私 「野球部かぁ、、、、誰かいるかな?」
野球部の人を頭に思い浮かべた。
明日花「健太郎でしょ、健太郎」
私 「ああ、健太郎いるね。でも、健太郎はダメよ」
健太郎をすぐ否定した。
明日花「なんでよ。健太郎も頑張ってるじゃん。ハハハ」
私 「いや、明日花も笑ってるじゃない」
電話越しから、笑い声が聞こえた。
明日花「健太郎もモテてほしいけどね。他、誰がいるの?」
私 「橘くんとか。知ってる?」
橘玲衣。野球部のエースだ。
明日花「知ってるよ。中学校の頃から話しかけてきたし」
私 「中学校の頃から、コミュニケーションが高かったんだ」
私は、スマホを持ちながら、ベットに倒れ込んだ。




